レビュー一覧

今の時代でも男性は男性らしく、女性は女性らしくという考えはあるのに、昔ならもっと強かったでしょうね。そんな時代に生まれてしまったら、どんな差別を受けていたのか。でもようやく壁を取り払って自由になれて良かった。時代によっては避けられない出来事もあるけど、代々継がれて行くのは怖いですね。

通番がないから毎回探すのが大変だし、レンタルしてるタイトルかどうか確認するのは大変だから☆-1だけど、不思議な話が大好きなので、シリーズを探し出して読むくらいには気に入ってる。

色々、考えさせられるシリーズです。今回の「囚われの少女」も考えました。私も多少なり、囚われてる部分があると思いました。誰しもが大なり小なり持っている部分ではないでしょうか⁉︎責任として思う分にはいいのかもしれませんが（それも人によるし、あまりにも思ってしまうのもダメですが💦）思い過ぎはダメだ。とかんがえてしまいました。

病気も霊のせいにするのは…ちょっと受け入れ難いですが…。きっとわたしには見えない世界の話なんだろうな、と思うと面白いです。

つくづく見えないわからないことは幸せなんだろうと思う。

家系が絶えることで呪いは終わるけど、個人の幸せとかには関係ないってことですね。しかし、家系が絶えるって呪い的には大成功ですよねえ。今回は先祖の色々が多かったです。

視子さんは完全に霊能者になっていますね。この本に乗っている話は、一話目と最後の話で相談者の性質がまるきり違うから読んでいての爽快感も違いました。最初の話は呪われてる一族の生き残りですが、自分の足で動いて自分の頭で考えていく人なので、視っちゃんの言葉が呼び水になってさらに状況を改善していくような所があって楽しい話で終わるのですが、最終話の話は、相談者は普通の方々で視っちゃんの力に完全に頼っている。信じることはいい事でしょうが、自分で動く事こそ不幸を撥ね退けられる、そんな感じがします。

ご先祖様が子孫に祟るなんてあるんだろうかと思いましたが、悲惨な話なのであるんだろうなあと思ったりして。しかし物語を読んでいると全ての人々が過去に影響（ご先祖とか前世とか）されるかと言うと違う気がする。こういうのを読んで自省せず誰かのせい、ご先祖？前世？と思う人が増えたりして。。。と作品の感想になってなくてすみません。

どの内容も毎回読み応えがありますが、特に印象に残ったのは呪いの話。家は男が継ぐという価値観が古い呪いだから、男性は絶えたけど、女性がパワフルに生きているというのが、凄い。確かに呪いは達成されたけど、決して不幸ではなく、呪いをも跳ね除けるパワーが素晴らしい。

因縁とは言いますが、考えさせられる内容でした。このシリーズは面白いですね。