レビュー一覧

悪魔(堕天使)×天使を主軸に、写真家×義理の甥、人狼×人間、鬼×人間のオムニバスで、正しくない交わりは醜いのか、をテーマとしています。美男子を描きたかったとのことですが、その言葉のとおり美しい天使達が見どころなのかな。久しぶりにこの作者さんのを読みましたが、ちょっと絵がお上手になられた気もしますね〜。

独特な世界観です。絵もそうなんですが、何か物足りない感もある。オムニバスで1話完結なのですが、これで終わらせるのが勿体ない感がある。ルイとマルコのハッピーエンドもよかったのですが、こうして1冊で読むと、もう少し引っ張っていろいろな話が読みたかったです。残念・・・金髪（天使の）ルイの方が萌える。1回Hしただけで黒くなるのは勿体ないー

80年代くらいの少女漫画（「花とゆめ」系）を彷彿させるような絵柄だと、勝手に思っているのですが天使と堕天使、はたまた人外というファンタジーに雰囲気ぴったりでした。主人公の落ちこぼれ天使ルイが、下界（人間界）で悪魔に魅入られた・本来あるべき道から外れそうになっている人々を、正しく導こうとしてはその都度悪魔のマルコに邪魔をされる…その中で彼が正しくない、歪んだ愛だと思っていたものは、本当にそうであるのか？と自身に問いかけていきます。結婚により義理の家族となった甥を愛してしまった写真家、山奥に潜む人狼を愛してしまった青年、代々土地の守神であった鬼とその鬼を祀っている神社の跡取り…と「許されない愛」に生きていこうとする人々を前に「愛しあう彼らの姿が本当に醜いか？」「愛の行為（セックス）はそんなにも醜いか？」ひいては「正しい愛とは何なのか？」「正しくないから断罪するのか？」と問いかけるマルコの過去も明かされます。愛の使いであるはずの天使が本当の愛を知らず、堕天使や下界の人間こそが愛することを知っているというのがとても興味深く読めました。愛こそ白か黒か、善か悪かでキッパリ線引き出来ないものなんですよね。本編のシリアスさを払拭する電子特典のおまけがほのぼの笑えてGoodでした。

ファンタジー（天使の話）なんですが、現実社会に通づるものがありました。自分の信じる正義にそぐわないという理由で、その他を排除しようとする人は実際いると思います。色欲（生殖を目的としない性交は悪だ）という考え方も、宗教によっては本当にありそうで、天使が信者みたいに見えてきた…。人外だろうと同性だろうと相思相愛、幸せならいいんじゃないの？悪って何なの？ってお話しです。マルコもルイも金髪、黒髪共に麗しいお姿でした。ユーゴも自分の信念を貫いただけと思えば、憎めないやつです。

短編集かと思いきや、しっかり長編で読み応えありました。設定はちょっとファンシーですが、考えさせられる作品です。

私もまとまるの待ってました。作者買いです。髪型が嫌だったけど、天使だったのね。天使はロン毛なイメージだから仕方ない。短い人もいたけど。いい話じゃないですか。そんな感想です。泣かないでにグッとくる。これはこれでいいけど、私的には、私への休憩的な感覚。いつもの感じのが好きです。でもたまには良いかも。

面白かったです！短話売りの時から気になってましたが、単行本で読んで良かった。心が自由になった二人が、幸せになったようで良かったです。

絵柄が変わってきてとても残念バラ色とか溺れるの頃のが綺麗だった。今は所々別人が描いてるのかと思うほどひどい

ストーリー性があるようでない印象です。絵はとても綺麗です。メインストーリーの天使カップルは設定が破綻していてあまり好みではありませんでした。狼男の話は良かったです。好みで言えば鬼×人がもっと読みたかったです。

この方の絵は美しい。ストーリーも悪くないのですが、いままでの作品ほど感動しなかったので星少なめです。