レビュー一覧

ああぁ。良かった。9チケットでも！良かった！時代を感じるとこもあるけど。良作は、時代感じても良作よねぇー。(´▽｀)ゞ設定が、普通でも、読んで良かった。深い！と感じさせるのは、ホントーに、作者の力量だと思う。これ読んで、「昨日なに食べた？」読破して、お金かかったけど幸せ(*´ω｀*)いい作品読むと、他にも読みたくなるから、大変ー！！

参りました。これはある一定の年齢以上の人にはたまらないのではないでしょうか。ノスタルジアも含めて。モデル大学も知っているだけに尚更でした。つか、生まれた時から携帯電話がある若い人には受話器なんてわからないでしょうねー^^;田宮と藤堂の大学生活から社会人に至る一連のお話に、こんなに心を掴まれてしまうとは。実はよしながさんの作品はこれが初（ご縁がなくて、勿論知ってましたが）。エロも含めてここまできっちりBLを描かれていた作家さんであることに驚いています。９チケに十分に見合う内容とボリュームに大満足です。

まっすぐで自分をしっかりもっている田宮(受)に、環境に流されるまま楽しく生きていた藤堂(攻)が感化されると同時に異性としても惹かれていく...というお話。昔の作品なので、大学内の雰囲気などの描き方は時代を感じますが。笑 お互いが惹かれあっていくのに説得力があります。読んでいて伝わってくる。ページ数たっぷりなので、読み応えもあり、内容も相まって満足度高いです。ちなみに、20代後半の二人の様子は、シロさんとケンジに見えてきます...笑

よしなが先生はBLから入って「きのう何食べた？」を読んでこんな漫画も描かれるんだなぁと思った。そちらも１５巻まで読んで大ファンになりましたが、そこに出てくるシロさんの大学時代はこうだったのか？と思わせる田宮のたたずまいが素敵だなぁ。そしてその田宮を一途に思う藤堂兄の半生もなかなか波乱万丈だなぁ。そうして藤堂弟の兄よりも更に波乱万丈ぶりには唸ってしまった。随分前に書かれたものだけれど、内容が色あせてないのが凄いなぁ。

エロ場面は苦手なんですが、田宮が何食べのシロさんを彷彿とさせる感じで。個人的に藤堂弟さんが一番カッコいくて雰囲気があり好きです。弟さんの元恋人先輩の、「ナウシカの話をしよう」はしばらく忘れられそうにない名ゼリフです。まあ頑張りすぎたんだろうからそこで暫く休んでなさいと言ってあげたい。

きのう何食べたのキャラクターの二人に似てるけど。この作品はがっつり性的描写がありエロチックでした。

もう最高。兄貴のお話も、フケ専の弟のお話も、せつないけど、いいお話で。質のいいドラマをみさせてもらった感じで、充実した作品でした。

ＢＬ以外で愛読していた大好きな作家さんです。「昨日何食べた」のシロさんの若き日を思わせる法学生、田宮君と政治家の息子で脳天気な藤堂君の10年にわたる恋愛譚。しっかりしたストーリーでエロ描写少なめかと思いきや、後半に行くにしたがってガッツリ絡みを見せてくれます。特に思わず何年つきあってるんだ、といいたくなる田宮君のシャイからくるツンデレぶり！　よしなが先生のエロ描写は初めて見ました。時間が進むにつれ背景がどんどん消えていき、二人の世界に入り込んでいくような演出で、決して大げさな音や台詞はないけれど、絡み合う体の線が何ともエロいです。登場する人物それぞれを、顔はもちろん体つきや髪型・ファッションにいたるまで年齢ごとに少しずつ変化させていく画力も素晴らしいですね。

キャラクター設定が秀逸です。田宮の誠実さ、藤堂の達観しているところ、そして、二人に通じるかわいらしさ、読んでいて絶妙です。藤堂弟くんと先輩のお話は切なかったです。でも、全体的に花丸でした。

お話もメインの２人の感じも好きですが、田宮くんの一本筋通っている感じが好きです。おもしろかったです。