レビュー一覧

慣れてるフリして攻めをお金で買って身体の関係を持つ健気な受け！素直になれなくて冷たく見えてしまったり、閨でも乱れないように頑張って声を抑えたり…もう好みすぎました。攻めに可愛げないことばかり言ってしまうけど、言ったそばから後悔している姿が可愛くて憎めなくて。初めての恋に沢山戸惑う様子がよく描かれています。最初は攻めは受けにあまり好意を持っている様子が感じられないので、何を考えているんだろうかと、どうせ受けのこと好きでハピエンなんでしょーとわかりながらも、受けと一緒に切ない気持ちになれてかなり胸が苦しくなりました。攻めが初めての相手であることが結構早くバレてしまうし、結ばれるのがちょっと早かった印象があるので、もうちょっと引っ張ってほしかったけど、後半は2人のその後の話があってそれも満足でした。くっついてからのラブラブ話というわけでもなく、攻めが反逆罪をかけられて受けと逃亡生活をするお話です。これがまた切なくて最高でした。言葉が足りない攻めの気持ちがわからなくて不安になる受け。受けの気持ちを誤解して気持ちが離れたと勘違いする攻め。ベッドで声を殺して泣くところとか切なくてたまらない。Hシーンは度々出てきますが、さほどエロくもないかな？口調が少し堅苦しいので、受けがもうちょっと可愛い声をあげてくれていたら尚良かった。あとはイラストが美しすぎて、イメージにぴったりです！普段はイラスト入りじゃない方がいいと思うことも多いのですが、これはイラストがあってとても良かったです。

粗野な剣闘士 × 彼を金で買う貴族 と言う設定を見て、ドライで不器用な男達を予想しました。読んだら、乙女なセリフに溢れてて面食らいました。 あと、サンプルも冒頭も、背景の古代ローマ要素が結構ガチ。で、時代物的な展開も魅せる系の本か、と勘違いしました。あくまでローマは風味、二人の甘い世界を彩るエッセンスでした。剣闘士設定に目が眩んで、表紙に花が咲いてるの気付かなかったです。レビューを待つべきだった。

めちゃくちゃ良かったです！！いいとこのボンボンで物凄く美人の受と剣闘士でそんなに口はうまくないけど渋い攻の組み合わせが良かったです！！受は攻のことが好きで、でも素直になることが出来ずに攻をお金で買うという形で彼に抱いてもらうのですが、攻も攻でちゃんと受のことを好きなのかなー？と薄っすらと分かるので、安心して読めました。が、途中からいい意味で期待を裏切られました（笑）両想いになってちゃんちゃん！後はラブラブな小ネタ的な話かなー？と思っていたのですが、違いました。両想いになってからの方が試練やすれ違いが多く、読んでいてハラハラドキドキさせられて、その点でもこの作品は読んでいて飽きませんでした！！あと、挿絵もとても綺麗で良かったです！！

とりあえず表紙にヤられました。お話もドキドキもモヤモヤもキュンキュンもあって読み応えたっぷりでした。後半に出てくる叔父様がいい味だしてたので可愛い甥の彼氏をこき使って二人を振り回すシーンなんていうのも、ちょっぴり読んでみたかったかも。

愛するが故にすれ違ってしまう2人の気持ちが描かれています。2人のイチャイチャ新婚生活も読めたら良かったかな、というのは下世話なのでしょうね。愛に飢えた2人が愛情を知り、愛に喜ぶというテーマはここまでのお話で完結きているな、とすごく納得できました。

貴族のルキアノス・カルッソ・エミリウス(22)はゴロツキに絡まれているところを剣闘士ドミナトスに助けられて以来気になっている。恋をするだけ時間の無駄だと思っていたルキアノスは、これまで女性に関心がなかったのは自分が男色家だからなのではと思うようになり、従者のカイラに命じて高級娼館に連れて行かせる。男娼ライファの手ほどきを受けるがルキアノスの下肢は反応せず。部屋に1人になったルキアノスを男娼と勘違いした酔客に襲われそうになり、たまたま居合わせたドミナトスに再び助けられる。ドミナトスに「お前になら買われてやらないこともないぞ」と言われたルキアノスはドミナトスへの気持ちも未経験なことも隠してお金を払いドミナトスに抱かれる。ドミナトスと何度も身体の関係を重ねるルキアノス。約束してない日に、かつて家族を奪った仇との試合を目前にしたドミナトスがルキアノスの元へ現れ、「今夜だけでいいから、心のままに俺を欲しがってはくれないか」とルキアノスに媚薬を飲ませて..攻のドミナトスは胸板厚い系の屈強な剣闘士で、ルキアノスが未経験なのに経験がある風に装っていることもドミナトスが大好きなことも見抜いてるところがいい男ポイント。かと思えば『永遠を誓う時』ではルキアノスが欲しい場面で気が利かなかったり自分と一緒にいてもルキアノスは幸せになれないのではと臆病になって手放そうとしたり、不器用なところもあって萌えた。ルキアノスが炭焼き小屋で襲われそうになってドミナトスに救い出され仲直り、言いたいことをルキアノスが吐き出すシーンが好きです。ばーっと吐き出すルキアノスに自分の非を認めて謝るドミナトス。その後いたして食事してまったり横になるシーンで、ドミナトスが自分のを剣になぞらえてルキアノスのお尻をさやと呼んで、ルキアノスが「...お前の剣を他のさやに収めたら許さないぞ」って言ってるのに激しく萌えて汗出た。ルキアノスは内心はドミナトスに嫌われたくないと思ってるのについ尖った物言いをしちゃって後悔してるところが応援しちゃいたくなるツンデレさん。ファンタジー世界ならではというか現代リーマンものでは浮いてしまうような持って回った愛の言葉もこの世界観に合ってて素敵です。

作者さんもイラストも好きなので、期待しすぎたのかな～。ツンデレ美人受けとたくましい（多分）ワンコ（になるであろう）攻めのいいカップルなんですが、ストーリーがちょっと軽いっていうか、切なさが上滑りするっていうか...残念でマイナス１。

文章が綺麗なのですが、何となくブツブツ来れる感じが否めません。が、ストーリーは面白くグイグイ引き込まれていきます。受け君も男前ですし、攻め様は良いところの出身で不幸な育ちですが男前。カバーイラストが綺麗です。

攻めが意外に子供です。そして話の展開上、ルキアノスが男である必要性があまりありません。これ、まんま気の強い貴族の女子にしても違和感なく話は進むんだろうなあ、という感じ。前半部分があっさり終わりすぎ、後半が若干ダラダラ長い。イラストは期待以上に美麗だったので、☆プラス一つです。

ツンデレの美しいルキアノスと男らしいドミナトス。恋から愛にかわり、揺るぎない愛にかわっていく過程が良かったです。そして、２人を取り巻く人たちがみんな素敵で読後感が爽やかでした。