レビュー一覧

作者買いでしたが、今回はメッセージ性が強すぎて。どれも起こりうる可能性があり、そうならないようにしていかなきゃ、と強く思いましたが読後感はどんより気分。あと、いくつかの短編の主人公が自分勝手すぎる気がしました。最後の話、爪楊枝見た瞬間、そういう連想しました。皆で行くなら人数分用意して持って行こうよ！とイラっとします。

初めて読みましたが、とても面白かったです！

国家による情報操作や言論規制での洗脳（不都合なことは伝えず権力で排除し、自分たちが正しいと思いこませ殺人や死への恐怖、罪悪感すら薄れさせる）が今でも行われていること、かつての日本でも戦時中にあったことを考えると、フィクションだと割り切れないやり切れなさを感じた。自分たちが信じているものが本当に正しいか、常に自問することの大切さを気付かされた。

戦争や彼に対する思いなどいろいろな要素が入っていた。

色々考えさせられるストーリーが多かったですね。

さすがの赤石先生！どのお話も考えさせられる内容でした！

赤石先生には珍しい近未来の戦争物。奈々緒の幼なじみの海が二年の兵役に行くのでラストデイラバーとして、彼から告白され、メールのやり取りを。彼女のファンからも彼が死んだと通知があったと嘆く手紙が多数届いていて！ある日海の死亡通知が！その後知らない差出人から手紙が…10通に及ぶ手紙から差出した場所を探し彼が生きている事を知る！自分の彼の死亡通知を受けた女性も集まり…何処の国の兵役の話と原発の事故処理の話を合わせたネタに悲しさと嘆きと無力感を感じます…他の話も暗いラストで救いが無いけど、私達が選択を誤るといつか起こりうる未来像。この短編集はそんな話ばかり。私達もフィクションだと思わずに考えなくてはいけない。

昔、この作者さんが好きでよく全巻購入し、読んでいました。今回の作品は、かなりメッセージ性の強いもので考えさせられました。切なくなりますが購入して良かったです。

作者買いですが、最近の社会から想像できる近未来の短編集で、とても面白かったし切なく恐いものでもありました。昔からの作者の持ち味が活きる、恐い近未来でしっかり印象に残りました。ちなみに身近な実話ですが。3．11後男子大学生が割りのいい短期バイトがある！でも具体的にどこで何するかわからない…ので数名のグループでとりあえず、その派遣会社らしきところに行ったら、どうやら汚染地域での活動で、どの程度危険なのかも説明がなく逃げてきた、と言っていました。それを思い出しました。

長年いろんな作品を出してきた凄い漫画家さんだなーと改めて思いました。数十年前は日本も戦争をしていて本当の事を言えない時代だったんだなと歴史を再確認させられる漫画でした。昔と現在と近未来が混じったような感覚。最後のお話は悲しすぎて漫画にしなくても良いのではと思う位でした