レビュー一覧

終わって良かった少女から大人になる過程が良く描かれて良かったです

波津先生の20年以上のファンです。泉鏡花の戯曲の漫画化でも素晴らしい作画を披露なさった先生だけに、原作付きでも先生らしい世界観をしっかり出されています。それでも今回は原作者の方のカラーもあってか、主人公やお話の展開にいつもと違う雰囲気があり、面白く拝見しました。

波津先生の作品はほとんど紙の本で購入していますが、なかなか本屋でお目にかかる事が出来ないのでこちらはデジタルで拝見致しました。なかなかの満足の一冊でした。執事の方から怪談をきくお話の流れは素敵ですが、その怪談の最後や幽霊の正体が描かれたらスッキリするのになぁと感じました。

がんばって3巻まで読みました。大好きな作家さんでしたし、期待値があがっていたのかもしれませんが、うーん今回は肌に合いませんでした。 ヒロインより老執事のお話だったらよかったなあ。原作つきというのがいつもと違う点でしょうか……

作者買いですが、１，２巻は怪談を聞くだけで終わっているので他のシリーズと比べるとちょっと物足りなさを感じるかなぁ。３巻では主人公がいきなり成長していて驚いたけど、若い考古学者が好みばっちりだった上、色々ちゃんと決着していたので満足です。

怖い話が好きなお嬢様と、話上手い忠実な執事。作品自体は怖くはなく謎っぽい程度で淡々と進みます。

波津ワールド、今回も安定の不思議感満載で満足です。でも、、、時々デッサン狂ってませんかね？どう見ても顔の大きさと身体や足のバランスが崩れている時がある、、、そこに違和感を感じてしまうので今回はマイナス1。

さすがですよ。こういうイギリスのゴシックっぽい、アンティーク色の濃いもの描かせたらやはりこの作者さんが一番ですよ。でも、女の子が主役ってちょっと残念。執事見習いくんが主役のほうがもっとよかったような気がします。

作家買いです。いつもながらに不思議な世界。大好きな作品です。

波津先生の作品としては美青年の出番が無い！お嬢様は素直で可愛いので、これもいつもとは少し違う感じかな？謎を秘めた美青年と意志の強い女性が波津先生の定番キャラとすると、本作は執事をもっと掘り下げて欲しいところです。