レビュー一覧

設定はとても面白かったですが確かに少しわかりにくかったです。卒業したら天使か悪魔になるとあったけど、描き下ろしだと現世に生まれ変わってるような。天使や悪魔のような人間に生まれ変わるって事なのかな？等々。でも恋愛のあり方とか、不器用な人達がそれについて葛藤する姿などは、とても切なく苦しく上手に描かれていたと思います。このキャラはかつての恋人の生まれ変わりなのかなあ？などと思わせる設定も面白かった。７人兄弟の話は続きが読んでみたいです。

絵は綺麗なんですけどちょっとごちゃごちゃしすぎてよみにくかったです。特に７匹の羊は何が何だか解らないし、やたらキャラが多くて読むのも面倒になって来ました．”それでも君は．．．”　の方も、天使を育成する施設のいると言うのにキャラがモデルで芸能人？　ちょっと説明不足．

中短編集。『それでも君は笑うといった1.2.3.After life』世界観の設定がめちゃくちゃ面白かった。どこか悪魔的な魅力の朝桐と、純真無垢で天使的な魅力の白夜。そして人間だった時の記憶を持つ人間的すぎる蝣暮。この3人の関係が本当に素敵！なんとなく、朝桐と白夜は蝣暮が生前愛した男の魂が転生して、悪魔/天使属性に別れたんじゃないかとも思う。『甘い蜜』は淫乱眼鏡美人の誘い受けが萌え禿げる。『７匹のひつじ×育成日記！』は同名コミックスのプロローグ編なのかな？

すみません、私にはあまり合わなかったみたいでやや辛口になります。まず、表題作の白弥（攻）は冒頭から終盤まで一貫して蝣暮（受）に言い寄り続け、一途に溺愛しており、とにかく蝣暮が大好きだ。というキャラクターですが、その執着はどこから来ているのか。「前世の記憶を持ったままこの世界に来た人」というのが蝣暮に興味を持った理由だとして、それからどうやって蝣暮に声を掛けて好意を抱くまでになったのか。その辺りがペラペラだったので、白弥の言う「好き」や、その他の言動もどうにも心に響かないな…と。それぞれの人物があまり魅力的に見えなかったのも大きい。いさか先生の本は他にも何冊か読ませていただいたことがあるのですが、どうにもハマらない…。自分と相性が良くないのかも…m(_ _)m

表題作を、もう少し長く読みたかったな、と思います。多分、描き切れてないな、と。なんとなくですけど、天使（悪魔）の養成所とは建前で、転生前の準備のための場所だったんじゃないかなぁ？と。そう思った方が、しっくりくる。恐らく、主人公の過去は相当壮絶なもので、それを来世まで引きずるんじゃなくて、ちゃんと昇華させてやってから、みたいな。巻末の現代舞台のお話は、まぁ、パラレルと考えてもいいし、続きと考えても、いいかな、と。深読みしすぎ？ｗ何にしても、設定を生かし切れてない感じが残念。他読み切りの、弓道部後輩ワンコ×眼鏡ツンデレ先輩のリッププレイｗ７人兄弟のお話は、ややごちゃごちゃしてたけど、もう少し続きが読みたいなーｗ長男はやっぱり長男だったｗなんか詰め合わせて無理やりまとめた１冊、みたいな感じかな。

天使とか悪魔とか、唯一人間の時の記憶が残ってるとか、面白そうな予感だったから読んでみたけどそういうすべての設定がなんっにも活かされていない！ただ単に元カレにうまく気持ちを伝えられなかったトラウマがあるってだけでした。そんなの死んでなくても、ましてや天使&悪魔の養成学校じゃなくてもいいでしょ。

主人公があまり好きになれませんでした。他の登場人物は好きでした。