レビュー一覧

現代のおとぎ話っぽい感じで楽しく読めました。先生のお話は受けの子がけっこうつらい境遇だったりするのが多いので読んでてツライのもありますが今回のお話に関してはそういうのもなく穏やかに読めました。

作者さんがあとがきで書いているように、スパダリ風味のヘタレ（笑）と芯の強い健気ね青年のお話です。流れや情景は作者さんならではの表現ですが、時折、聖人めいた感じではなく人間味があり、感情の移り変わりや生身の人間だからこその強さや弱さを垣間見る事ができます。外国人と日本人のカップリングが定番のイメージの作者さん。今回の攻めがちょっとだけかわいらしい所がお気に入りです。

出てくる人が、みんなチャーミングな部分を持ってる気がします。最初嫌な感じに思えた人も実は悪い人ではなかったり。大変な思いをしてるんですが優しい気待ちで読めました。イラストもとても素敵です。

ファンタジー色の強いお話なので、好みが分かれるかもしれませんが、私は好きです。もっと切ないお話になるかと思いましたがそこまで切なくはならず、ほんわかしたお話だと思います。義母や異母妹も意地悪なのかと思いましたがそんな事も無く、みんないい人でした。もう少しパンチのあるお話を期待したので、−1にしました。

重たいストーリーでしたが、命をかけた受けの想いに切ない気持ちになりながらもキュンときました。ハピエンの後のエピソードも良かったです。

とても素敵な世界観のお話でした。挿絵も綺麗でとても良かったです。ミーニャのその後とか読みたいです。

全体的に落ち着いた、しっとりとした世界観のなかで、それぞれのキャラが懸命に生きている姿が伝わってきました。また各キャラのそれからも読んでみたいです。読後感のすっきりした素敵なお話でした。

情景の浮かぶ美しいお話。不幸の塊の受け、他の登場人物が意地悪でも無いのですが、切ない気持ちが溢れました。橙里が健気で可愛い。セルゲイのスパダリ風ヘタレに萌えました。

呪われてる?呪われていても美しくってとっても素敵です。

yocoさんのイラストとピッタリな雪の情景が綺麗でした。雪豹王の森やサーカスが印象的です。呪いやミーシャの設定が後出し的に出てくるのはセルゲイが橙里の真実の愛を確かめるためかもしれないんですが、モヤモヤします。