レビュー一覧

暗い話ですが、自分は結構好き。攻めは器の大きい男でカッコいい。受けを責めず頼りにされなかった自分の力不足を反省するタイプ。刑事としても切れ物であるし、言葉通り受けをずっと想って見守って寄り添ってくれそうなので、円満ハピエンではないけど、読後感は悲しくはない。受けは家庭環境がなかなか複雑。父親はろくでなしですが、育ててくれた血の繋がらない母には大事にされて孝行息子に。受けは罪を犯しますが最悪の想定よりはマシで良かった。受けの弟子の事件が胸くそ悪く、この物語をもしかしたら必要以上にダークな雰囲気に印象づけてしまったかも。弟子がサイコパスなので、育ってきた環境が影響したとしても同情の余地なく、こういうのがダメな読者もいるかも。

全体を通してピリピリとした緊張感とじっとりとした重さがあります。受が体に酷い火傷を背負っています。そういうのがNG な方には注意、けれど醜さや差別的な表現はしていないのでご安心ください。受が背負ってきたモノ、これからも背負わなくてはならないモノを考えたら容易な未来は想像できず、ラストも人によってはモヤモヤが残りますが、中原先生の書く攻なら全てを受け止めてくれる度量があると信じられます。小さな幸せでいいから穏やかな一生を送って欲しいです。

良いですよね、鍛冶職人さん。遥人が二人の♂にエロいと言わせるの分かる 分かる。いくつかのヒントで悲しい結末を覚悟しながら読むことになるので☆は少ないです。

悪くはないと思います…が、重いですね(^_^;) ハッピーな終わり方…とは言い切れない遣る瀬無さが残ります。心の描写とみずかねりょう先生の表紙がピッタリです。

あ〜、何とも後味が悪いような。希望はあるんだけど、シンドかった。