レビュー一覧

大竹さんほど月代を美しく描く作家さんはいないと確信しております。兄が、最愛の妹、そしてその夫を甥に殺害させる…と凄まじいばかり。ほんの一瞬気を抜けばやるかやられるか、なんともすごい緊張感。直家にとって、人としての情愛はむしろ己を惑わすだけのものなのか？人より冷徹でなければ生き残れない哀しさを、美貌の下に閉じ込めて生き残るのは、どれほどのプレッシャーか。「阿修羅の契り」にどう繋がるか知って読むと、税所氏の若い頃の一途さ、清との短い春がまた切ないです。

背景が時代劇なんだけど、ちょんまげ姿のイケメンがいい、線が荒いかと思いきや絵がきれいで個性的。属編は、あるんですか？

こんな綺麗な武将いたのかな?とは思いますが、全体に綺麗なので読みやすいです。姫なのに尺八なのがなんか面白かったです。龍笛などの横笛なんじゃないかな?

本作、読めるサイトがかなり限られるんですよ…なので、見つけた時は歓喜の声をあげました。本当にありがとうございます！しかもたったの200円だなんて…感謝しかありません。基本的に和風歴史モノしか描かない珍しい作家さんなんですが、とにかく絵柄が大好きです。対になっている「裏直家　阿修羅の契外伝　男と男」を読まれなくても全く問題ありませんが、読まれた方がより深く理解できます。 ある程度史実に沿ってはいるんですが、作者独自の解釈によるフィクション込みです。こんなに美しい、コウモリ柄の和服を着たイケメンが拝める作品なんて本作しかないのでは？（←該当部分は試し読みにアリ）内容に関しては、宇喜田直家に関する5つの短編が収録されているのですが、BLよりも男女のド悲恋やギャグ、ブロマンス（というか親子愛）の割合が多めです。個人的には2作目が「イケメンｘイケメン」のえろなしBLなので、これが読めただけでも本当～に買って良かったです。流血シーンや刃傷沙汰、女性とのセッシーンあるので注意。備後弁が個人的には非常に懐かしくて、嬉しかったなぁ。

もっと長尺で読みたい！！この作品と対になっている「男と男」と共にすごく惹き込まれた作品です！

〜男と男〜とも繋がる物語。お母様も美しい方だったんですね。大竹先生の作品は、読める作品はぜひ読んで下さいとおすすめしたいです。

こういう恋愛があるのですよね。いやいや、戦国の世の愛憎って重いですよ。そしてお殿様って怖いですよ。

阿修羅の契が良かったのでこちらも。絵が美しく、せつないお話でした。。。時代に翻弄された人達に思いを馳せて読めました。歴史物は良いです。

宇喜多直家を巡るシリーズ。直家の謀略を独自の解釈で描き、美しく哀しい物語に昇華しているのがさすがだと思います。

おもしろかったけど、とてもせつなかったです。