レビュー一覧

この作家さんらしい、ゆっくり進みます。ヒーローは好意を示してはいるのですがヒロインは気づかないし、やきもちを焼かせようとしてかヒーローは他の女の影をちらつかせて逆効果になったり、しびれを切らして最後に実力行使に出ます。強引すぎると思いましたが、こうでもしないとヒロインは永遠に気が付かないかも。

クールなヒーローなのでしょうか、私の好みではありませんでした。優しいのか冷たいのかよく判らない。ヒロイン目線なのでヒロインが惹かれていくのは判るのだけれどヒーローは大変女性に人気があり仕事も忙しいからヒロインとの絡みが少ない。なのにラストに突然プロポーズ！

コミックを読んでヒロインはとても素直な女性と思っていたけど、ヒーローの気を引くためにぶりっ子してたって事が原作で何度か書かれていてちょっとガッカリ。このヒロインの実家が豪邸だった位だから、元はお嬢様で医師の奥様も十分務まるでしょうね。

ベティ作品で、喜怒哀楽の怒の感情を口に出すヒーローは珍しく感じました。けど他の感情はクールなんですよね。代わりにヒロインが落ち着けなだめ、笑ったり喜ぶので丁度良いカップルなのかな。シンデレラ要素のある話で(今回は悪役はヒロインの姉妹かな？)取り柄がないと嘆くヒロインが最後に一番ハッピーになりますが、それまでにいろいろあって楽しく読めました。