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年齢確認
こういう事は実際にかなりあったらしいですね。個人ではなくて「家」と結婚する考え方だからこそ、兄が死んだら兄嫁を弟に…という発想が出て来るのだと思いますが、それでも一人ひとりは個人であって、それぞれの心も思いも持っているから、ハイそうですかと割り切れるものではありません。国家規模で理不尽がまかり通った時代だから、個人が飲み込まれるのが当然だとは思いたくないです。最終的に、ギリギリの所で「生」を選んだ優しい弟の強かさ、何もかも投げやりに、刹那的にただ生きて来た兄の諦念、何もかも飲み込んで日々の暮らしを紡いでいった妻の真実、それぞれに真っ直ぐで胸を打ちます。終盤の居酒屋の女将の言葉にあるように、人間は簡単に死ねない生き物で、それ故に時に手にあまるものを背負い込んでも生き続けてしまう存在なのでしょうか。最後の兄弟の再会は、正に「怨讐の彼岸」でした。訥々とした絵柄も、物語によく合っています。
ほんわかした絵とは異なる内容の重さです。でも、この絵と雰囲気でないと読めないかも知れません。戦争や時代に翻弄される兄弟と万火子さんが切なくて胸を締め付けられます。戦争は人を変えてしまうんだな、と感じました。戦場では人を殺す事が持て囃されていたのに、無事帰ってこれたと思ったら故郷には居場所がなくなっていた。国を守るために戦ったのに、人殺し扱い。そんな中、自分のいたであろう場所に戦争に行かなかった弟がのうのうとおさまっていたら。弟は弟で虫も殺せない性格なのに、兄の知らない所で戦場ではない場所で手を汚してしまう。せめて万火子さんと弟さんに子供ができていれば少しは救われた気分になりましたが、最後までだれも本当には幸せになれなかったのか…と鉛を飲んだ気分になりましたが、それほど作品にのめり込んでいたのだと思います。
主人公のふたりのほんわかした雰囲気が可愛い1巻とは打って変わり、2巻では衝撃の展開。人はそれぞれ心にいろいろなものを抱え、それでも幸せに向かって生きるんだな、と思った作品です。1巻と2巻のイメージが全く違ったのと、年老うまでのエピソードがないのがちょっと残念。
母が八幡育ちだから昔の話を聞いてたのを話と重ねて見てたら色々思い起こす事が出来て良かった。
作者の独特の世界感が作品の時代に合っていてよかった。上巻は「これからどうなるの?」と気になりましたが、下巻は色々もやもやしてすっきり終われなかった。兄か弟か、万火子はどっちに気持ちがあるのか、わかりづらかったし、三人ともすっきりしないままだったような気がします。セリフではこの選択は正しかったと思わせてるけど、全然そう思えなかった。最後に一言!片目でタクシー運転手ってなれるの?距離感合ってなくて危ないな、と一番気になりました。
戦争恋愛ものが好きな私にとっては最高の作品でした。
1巻を無料で読み、キュンとなる切なさにやられました。2巻は試し読みの最初を読んで、気になって仕方なく、結局購入しました。時代背景もありますが、切なく優しい気持ちになりました。
お兄さんかわいそうです。要領よく兵役を逃れて妻をとられ、殺人。善良そうにみせる弟が糞です。大嫌いですこういうやつ。
切ない。みんなそれぞれに切ない、不安な思いを抱えてる。
戦争時代の話なのに暗くならず、ほっこりするような内容がとても良かった。
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こういう事は実際にかなりあったらしいですね。個人ではなくて「家」と結婚する考え方だからこそ、兄が死んだら兄嫁を弟に…という発想が出て来るのだと思いますが、それでも一人ひとりは個人であって、それぞれの心も思いも持っているから、ハイそうですかと割り切れるものではありません。国家規模で理不尽がまかり通った時代だから、個人が飲み込まれるのが当然だとは思いたくないです。最終的に、ギリギリの所で「生」を選んだ優しい弟の強かさ、何もかも投げやりに、刹那的にただ生きて来た兄の諦念、何もかも飲み込んで日々の暮らしを紡いでいった妻の真実、それぞれに真っ直ぐで胸を打ちます。終盤の居酒屋の女将の言葉にあるように、人間は簡単に死ねない生き物で、それ故に時に手にあまるものを背負い込んでも生き続けてしまう存在なのでしょうか。最後の兄弟の再会は、正に「怨讐の彼岸」でした。訥々とした絵柄も、物語によく合っています。