レビュー一覧

あ～久しぶりだな～ARUKUワールド。わっけわかんないファンタジーに次々起きるわっけわかんない出来事。そんな起承から転に来ると、もう一気に最後まで押し流されます。カチカチっとはまるピースが気持ちいい！長いし台詞多いし、読むのに頭を使うけど、だから尚更、読後の達成感、サイコーです。

やっっぱりARUKU先生は神様だった…！すごい、すごいストーリー。作者買いで電子も紙も買ってます。凄い才能を持たれた先生だと読む度に感動してしまう。毎度思うんですが、ARUKU先生ってよくこんなストーリー量を1冊に納められるなと。だから他の作品と比べてじっっくり読めます。ほんと、ペラペラ読める作品と比べ物にならない。主人公は何故か自分の顔以外が、認識できないという変わったストーリー。それ故に周りと馴染めず(そりゃそうだよな…)、でも同室になった「白薔薇の騎士」と呼ばれる男だけは初対面から顔が認識できた。何故かは解らないけど騎士として守ってくれるようになり、笑顔や苦しむ顔など彼の表情を見て生活する事で「こんな表情するんだ…」とやっと人らしい生活を送る事が出来るようになる。段々とおかしい事が起こるものの普通に書かれていて、読者としては「なんだ？」ってなるものの、そのうち理解できてくるので大丈夫です！なにより顔が認識できなかった理由には脱帽…さすがARUKU先生。すごいです。

いやいや、実質エロはないのにびっくりするくらい凄く面白かった。行為至上主義の人は無理かも知れないが、この作者さんはほんまもんのストーリーテラーだなあと感心。主人公二人はエロを封印しているからこそもう存在としてエロティックそのもの。さらに学校の設定がちらほら出てきた時に、ん？これはリアルな話じゃないなと予想していたので、後半の怒涛の展開にもついていけました。むしろそこからの二人の絆や想いの強さが試される展開が凄まじかった。ラストは、、あーやっぱそうなるよね、一抹の辛さもあるけどそういうハッピーしかないよねと納得。続きの話も読みたいけど、そうすると彼らが戦いを続けなきゃならないしね。でもまた白薔薇のナイトと王子な姫に会いたいなあ。

ARUKU先生の本はファンタジーから、泣けるBLまでいろいろありますが、今回は輪廻転生を理解出来ると読みやすいかと思います。主人公は自分と運命の相手以外の人の顔がみえません。なので、運命の相手が現れれば自ずと分かる。しかし、輪廻転生を繰り返すうちに、主人公は理由も相手の事も忘れてしまっています。後は、ご自分で読んでみてください。私個人はARUKU先生ファンなので、どれを読んでも楽しいですけどね。

何度も読み返していたらレビュー書くの忘れてしまっていました。読み返すごとに違う感想というか発見があるので、何度も読んでしまいます。ARUKUさんの作品はどれも読みごたえがありますけど、こちらの作品もすごく展開がドキドキハラハラ物で、まだ何かあるの？え？そうだったの？てな感じで、最後まですごく楽しめます！こちらのスクールナイトは、最初は学園が舞台の恋愛系ファンタジーＢＬなのかな？と思って読み始めたのですが、さすがARUKUさん、とっても奥深いお話でした。絵も好きだし本当に素敵な作家さん。ぜひオススメしたいです。何と言っても騎士の紫ノ宮がめちゃくちゃカッコイイです。雪村がメロメロになるのも当然ですね。個人的には究極のＢＬなんじゃないかなと思いました。

ARUKUさんのお話は、いつも独創的なのですが、今回も、どうやって思いつくのか…というお話でした。ジャンルとしては、ファンタジーだと思います。甘いダークファンタジーです。近未来のような、異世界のような不思議な世界。主人公の雪村が抱いている、世界への違和感。ふいに現れる異形のものたち。なぜ紫ノ宮の顔だけが見えるのか。その全ての答えを知っているようで、教えてくれない紫ノ宮。文字通り騎士然とした紫ノ宮に、最初は守られているだけの雪村も、少しづつ成長し、強くなり、二人はとうとう、全ての謎と対峙します。長い長い恋の物語って、そういう意味かー、とその頃には分かるでしょう。BL度数は、ARUKUさんの中では低め。キス止まり、妄想の中での絡みが少し。ストーリーが凝りすぎて少し分かりづらいのと、最後の最後でちょっと駆け足になってしまったところで、減点1です。ARUKUさんの独創性が大好きなので、たっぷり味わえるページ数にはすごく満足しました。

☆5個でも足りないくらいの面白さ。ARUKUさんの世界観が存分に描かれてます。読み始めは設定に戸惑うかもしれませんが、話がギュッと詰め込まれていて、大変に読み応えあります。ルチルとARUKUさんは相性が良いのかもしれません。切なくもあり、壮大でもあり。こういう話はARUKUさんにしか描けないと思います。面白かったです。

何だ!この話は。なんという伏線と見事な回収。物語は独創的すぎるのに、人が人を思う気持ちの尊さやその永遠性、その普遍性が驚くべき表現力で描かれている。こういう唯一無二の作品を描ける人を天才と呼ぶのだろう。誰にも真似できない世界観、素晴らしい。世の中の残酷さを描きながら、そこでこそ輝く美を描いた稀有な作品。

他の方も書いてらっしゃいますが、勿体ない！そしてBLである必要が無い！少年少女コミックで12巻くらいでシッカリ描いたものを読みたいです。場面の切り替わりが大雑把過すぎて。きっと作者さんの中には、細かい設定がきちんとあるんだろうなぁ。あぁ、勿体ない。

作者買い。ARUKU先生の作品は、いつも“不思議”要素が含まれているから、今回もARUKU節っちゃあARUKU節なんですけど・・・。う～ん、でも今回の評価は難しい。確かに健気で、運命や宿命を感じます。ファンタジー？おとぎ話？的な感じで、『私にも、きっとどこかに白バラの王子様が』という気にさせてくれました。だから、読後には『これってBLじゃなくてもいい話だよね!?』と・・・。BLとしての愛や恋というよりは、永遠に続く主従関係。主従関係に恋愛感情が注入されてる感じでした。