レビュー一覧

うちの父親も酒飲みで、はたから見るといやな酒の飲み方をしていた。酒に飲まれたような飲み方というか。父親が酔っている姿は子供から見ると、本当にみっともなくもありその時の父親は得体の知れない怖い存在だった。それは著者と共有できたのだが、著者を含めた母親や妹の不幸とエピソード、それでも飲んでしまう父親の弱さ、著者が父親との関わりの中で、何をどう昇華したか。何もかもが中途半端でこねくり回した後があり、読んだ後味の悪さだけが残ってしまった。これで9チケット購入は正直高いと思う。もう少し年月が経って人生経験を積んだ後の同じ作品は読みたいな、と思った。

暴力を振るわれたわけでもネグレクトされたわけでもないけど、どちらかというと社会の弱者である親に人生を歪まされる苦しみ。親を愛せない自分を責め、適度な対人関係を築けない生き辛さをすくい取っている良書。この本を読んで自分だけじゃないと救われる人も多いだろうと思う。

情熱的です。家族は、他人からでは見えない部分を丁寧に書かれています。考えさせられました。

テレビで紹介されてて読みたくなり購入しました。うちの父親もアル中でいつも家庭は荒れていました。母親はアル中の父親にキレていつも不機嫌で子供にあたる、父親の愚痴親戚の愚痴近所の愚痴をずっと言い、子供の頃から子供でいられなかった。この漫画を読み、作者がこのような家庭で育ってきたのでそれに順応するしかないところ、そして感情を押し殺してしまうところ、自分に自信がなく変な男とばかり付き合ってしまうところ、子供を持ちたい人をなんてナルシストと思う場面などなど私との共通点も多く非常に共感でき、辛い話なのに癒されました。父親を看取りそれでもなお父親を責める気持ちと許す気持ちで葛藤するところ泣けました。家族について考えさせられました。購入して良かったです。

毒親とよばれる親は、多いのだと思います。著者の父親はアル中ですが、それ以外であっても毒親をもつ、あるいはもった人にとって、非常に身につまされるマンガです。許さなければ毒親に囚われ続けるのだと分かっていても、どうにもできない。本当は囚われたくないのに。それで、どうする？他人と共有できない葛藤、苦しみを、初めて描いてくれたマンガですね。そう、そうなの、と、感じつつも、救われない。冷めてひねくれて自分の父親を見るように読み進めて、そして、最後は泣きました。

家庭内の事、が作者の目を通してリアルに描かれている作品だと思います。読んでいてハッとさせられたり、ドキドキ、共感したりと、気持が揺さぶられました。物理的に暴力やネグレクトは無いと思う人もいると思いますが、立派なネグレクト、暴力、虐待された子供が大人に成長する過程の話だと感じました。

作者さんはおそらくアダルトチルドレンですね。読んでいて泣けました。買ってよかったです。

なんだか後ろ向きな著者だなあと思いました母親に似てるんでしょう。アダルトチルドレンなのはわかりますがなーんか納得はいかないなー読んでモヤモヤして初めてレビュー書きました。なんか違うなあ。

別名で書かれてる漫画も全部読んでます。いつも男運がないと書かれてたのはこう言う過去があったんですね。私も似た様な事があったので、人間関係を上手く出来ない、よく分かります。作者様に良い出会いがあり、克服できる事を祈るばかりです。

こんな家、さっさと出て行きなよ。なぜそれをしない？と、見ていてイライラしましたが、子どもは愛されて安心していないと、家を出るための自信や安定感が育たないんですね。この父親も、周りの人間もクズばっかり。読めば読むほど心が荒みます。子どもに、しっかり生きる姿を見せてやらなきゃとか、そういう発想はないのか。子どもを育てている父親に際限なく飲ませて、心は痛まないのか。実在の方にこういう感想を抱くのは失礼なのですが、率直に、本当の貧しさとはこういうことではないかと感じました。