レビュー一覧

オールトの雲のスピンオフと気が付かず、前作を読まずに借りました。後から前作を読んだのですが、やっぱり、というか、当然というか、お兄さん達のはなしでした。本作は、前作を読まなくても支障はありません。お兄さんのキャラが意外に感じたぐらい。ヤリチン(笑)の大地があれよあれよという間に年下ワンコになっていきます。昴は、長年温めた片恋をどうするのか。。。恒がもっと嫌なやつだったらいいのに、と思ってしまいました。大地はチャラ男だけど、根本はキチンとしていて、意外というか、良い子だな、と思います。でも、前作に出てきた大地の弟だと思うと納得というか、むしろ大地の弟がチャラ男！？と思います。というように、オールトの雲も読むと世界観に深みが出てさらに楽しいです。

ああ～！あのやんちゃで元気印の大地くんが！女の子との付き合いではアカンやつだったけれど、昴への恋心を自覚してからの健気さ、真っ直ぐさに涙ぐむほどでした。そして幼馴染みに対する昴の長すぎる片恋が辛かったです。あまりに長すぎて、これまでの恒とのつきあいの中で自分を律することをしすぎたせいか本当の自分の気持ちがわからなくなってしまってたのだなあと。きゅんきゅんがあちこちに散りばめられています、それこそ満天の星空のように。心の機敏の表し方が素晴らしくて二人の心の変化や成長もじっくり楽しめました。

オールトの雲を読んでからの方が、理解が深まると思います。前作cpも登場しますし。前作の受けの弟が攻めで、前作の攻めの天文部の先輩（部長）が攻めです。

あの小学生坊主な大地くんがそのまんま大人になっていてヤリチン設定から一途に恋をする過程がとても良い。イラストもとても良かったです。

「オールトの雲」のスピンオフ、弟クンと先輩のお話です。前作は想いが叶う幼馴染みでしたが、こちらは叶わなかった方です。前作もそうでしたが、非常に内省的なお話で、自分の気持ちと深く向き合っています。まどろっこしく感じる方も居るかもしれませんが、20年以上の片恋から次の恋が始まるまでなので、納得出来ます。

オールトの雲のスピンオフです。可愛かった弟と、先輩のハナシ。是非、オールトから読んでほしいです。そうすれば、その後が気になり、こちらも読みたくなるはずです。本編の二人もちらほら登場しますので。。。私的にはオールトの雲のカップルの方が好きかな。ツンツンしてる人があまり得意じゃないので。。とはいえ一穂先生の作品だけあっていい作品でした。

この作品はシリーズものだったんですね？前作を読んでいないので、人間関係に時々「？」となってしまいました。それは横に置いておいて純粋に小説だけの評価を述べますと、ごめんなさい、私には何の萌えも切なさも感じられず、イマイチとしか言いようがありませんでした。読んでいても受けは攻めのどこに惚れたんだろ？いつ好きになったんだろう？つか、この性格なのに体先行？？とモヤモヤが終始頭の中で消えませんでした。他の方が星５を付けているので、もしかしたら私の感覚がおかしいのかもしれません…。

やんちゃな大地が欲しいものを見つけて初めて本気になるところがいい。

2人の想いが通じ合ってほっとしました。太陽くんと流星くんのお話も読んでみたいな。

明るく楽しくて男友達にはいいけど恋人にはしたくないチャラかった大地が、昴に恋をして一生懸命になる姿が良かったです。昴も報われない長い片思いから開放されて、かわいい年下ワンコの彼氏との恋愛に踏み出せてハッピーエンド。年下の恋人を上手く転がして是非恋愛を楽しんで欲しいな。