レビュー一覧

原作が1984年で古いのでこの設定なのかなと思う点もあるお話。ヒロインはいつものジェシカスティールで美人で育ちが良く短気でそしてちょっと不思議ちゃん。ヒーローは短気ですぐ勘違いするのはいつものことだけど、今回は長所が全く見当たらない傲慢な性格の設定。だからヒロインがヒーローのどこに恋したのか突然すぎて理解に苦しむ。ヒーローが無理矢理ヒロインに迫り途中からヒロインも合意するけどそこで恋に気付くって・・やっぱり不思議ちゃん。ヒーローの長所・・しいて言えば顔とお金くらいしかないです。自分と母親を軽蔑しばかにする男性に恋する設定が弱いのが残念でしたが最後はいつもの長い2人の告白タイムで誤解も解けてハッピーエンド。

ありえないくらい嫌なヒーローなのに、なぜか恋心を抱いてしまうヒロイン…読んでいて腹がたったのですが、そんな設定なのですが、何度も読んでしまうのは作者の力なのでしょうね

無理やり関係を持ち、ヒロインを誤解し、酷い言葉を投げつける……傲慢なヒーローに、どう考えても嫌いな話になる内容がてんこ盛りなんだけど、不思議なことに何度も読み直してしまう。それはおそらくこの作者の書く、お決まりの最後の長〜い大告白タイムのおかげなんだろうな、と思います。ヒーローとヒロインが互いに自分の行動をすべて説明し、嫉妬も含めて自分の気持ちをすべて打ち明ける……ＨＱだからハッピーエンドになることは最初から分かっているんだけど、ヒーロー、ヒロインの行動と気持ちのすべてに説明がついて、メロメロな感じで、お互いの気持ちを伝えあうところに、カタルシスを感じるんでしょうね、きっと。