レビュー一覧

時代劇風のファンタジーです。けっこうエグいシーンもあるのに殺伐としないのはかわいらしい絵柄だからでしょうか。読み終わった後、ちょっとしんみりします。

「春告小町」と内容似てます。暗い設定なのに楽しい場面もあったり、切なくて泣ける場面ありの山口先生ワールドがデビューから大好きです。オススメです。

「木枯し紋次郎」が大好きで、宮部みゆきさんの時代小説、超能力ものが大好きな私にはホントど真ん中な作品でした！特別な能力を卑下することもひけらかすこともなく、折り合いをつけて人と関わって生きていく、人と関わることをやめられない、そんなヒーローの姿に人への愛を感じます。紋次郎にも、宮部さんの小説にも、山口先生の他の作品にも共通して感じることです。ツラい展開も悲しい展開もあるけど、裏切られても、悲しい思いをしても人を愛し続ける登場人物に惹かれるのだと思います。

特殊な能力を持つ旅人が主人公の時代物で時には悲しい事も起こりますが、暖かみがある描写が巧みで読み応えがある人情噺で良かったです。

時代背景も素敵でしたし、内容も面白かったです。お互いの意見の違い等見てて面白かったです。

一話一話、人の思いを丁寧に描いていました。結末が、どれも、悲しいな

可愛らしい絵でとても切ないです。山口先生の作品はよく泣かされるんですが、こちらはいつもと違う感じなのでちょっと戸惑うかな…。時代劇もスキなので私は良かったです。

春告小町の前身にあたる漫画かなと思います。特異体質により人を傷付けてしまう身である為、人の中で生きて行かれない旅人（たびにん）さん。それでも情の深さ故に、人と関わらずにはおれない運命なんですね。その優しさで悲しい人達を救ってゆきます。しかし、悲しく重い話が多く、度々遣り切れない気持ちになりました。（それは春告小町で昇華されている様に思います。）コミカルな印象も強い山口先生ですが、こういう心を抉る様な悲しいお話も真骨頂なんですよね。とっても良いコミックです。

山口美由紀先生大好きです！紙コミックでほとんど所持していました。

作者買いです。いつも、ちょっと笑えて、ちょっと泣ける、という作風ですよね。今回は全体的に重かったので☆3つ。あと主人公の髪形がどうしてもなんか笑えてしまいました。他の作品はたまに読み返すのですが、この作品は、重い気分になっちゃうので一回読んだらいいかなーという感じ。