レビュー一覧

評価が良かったのですが、あまり期待せず読んでみました…良かったです！恋愛初心者な受けの朝霧くんが、最初は受け身なだけだし、このまま最後まで包容力のある攻めの市川さんに守られるパターンなのかと思ったけど、想いを自覚してからは男らしかったです。それでいて変わらずかわいいｖ。朝霧くんばかりの成長記(笑)でなく、若気の至りで遊び人だった市川さんが、朝霧くんに対して初めて生涯大事にしたい相手となって、自分と同じマイノリティの世界へ引き込んで良いか迷ったり、本気になったからこそ不安になったり…でも朝霧くんは変わらぬ揺るぎない想いで応えてくれるもんだからホッとした市川さんが涙するシーンは何だかじんときました。体の関係もすぐに進んでいかなかったから良かったと思います。お互いが気持ちを育んでいく様や、真摯に想い合う姿というものがちゃんと表現されていたと思います。横やりを入れてきた西浦氏への、２人の対応の表現もとても良かったと思います。王道だけど、その中でも言葉の表し方や、まとまり方が良かったので最後までほんとに楽しめました。

作家買い。派手な事件や展開などはなく出会いから両想いまでの心理描写が丁寧に綴られています。結末は予想通りだし悪人も出てこないので安心して読めます。星が4つなのはデビュー作が一番好きで、私の中ではあれを越えてないからという事で。

とても、とても良かったです。凄い王道。愛(とリア充？)を求める真面目で潔癖な故にちょっとコミュ症気味な受け、朝霞君と真剣に愛せる人を探して放浪していた攻め、市川さんと不器用ながら自分と相手に極めて真摯に向き合いながら恋に落ちてゆくのでした。二人の戸惑いや心の動きが二人の住む小さな街の上司と一緒の丁寧に書かれていて(エロ含む)、大変ほのぼのと楽しく読めました。市川さんをして「うぶなのにえっち」と表された朝霞君の爽やかなエロがつぼりました。

良かったです。序盤、受けがやたら攻めのことをイケメンめ、とやっかみ気味だったのが若干しつこく感じましたが、好きを自覚してからが本当に良かった。健気さに泣きました。攻めが受けを大切にしたいと思う真摯な気持ちも良かった。キスも初めての受けに対していきなり最後までいかず、段階を踏んで触れてくれるのも好感が持てました。恋愛だけでなく、受けの人間的な成長も描かれています。攻めはゲイで、昔はかなり遊んでいた過去持ちですが、彼もこの恋を通して変わっていきます。受けの「さみしがりのあなたを、さみしいままにしておかずに済んで本当に良かった」という言葉にこちらもグッと来ました。元来異性愛者である彼が、攻めを愛するという事について悩み抜いた末の言葉なのでより響いたのかもしれまん。読んで良かったです。

受けは鉄道オタクで東大卒、真面目で仕事は愛する鉄道関係。しかし、人の感情の機微に疎く人間関係を上手く築けない受けの葛藤、精神的成長、イケメン運転士の攻めとのマイノリティな問題を上手くお話に絡めてあります。思いが繋がってからは、あまあまで攻めは「かわいい」連発で受けにめろめろ。受けも情事の時のセリフが普段とギャップがありありで本当かわいい。幸せそうで何よりな二人。気になったのは、攻めの元カレ…。社会的な立場から、自分の心さえ誤魔化しながら生きていく…。でも自分だって本当は…。って所が！しかし、それを当然とする自分へのプライドと強さも見える。まぁ政略結婚とは言え、奥さんには、失礼極まり無いけれど、…憎め無い。バランスも良く、BL初心者の方にも良いかと。ストーリー的には全く問題無い事なのですが、個人的には、受けと同僚の変化と宿直室の件の決着など仕事方面の受けも、もう少し見たかったです。

二人が出会った当初の受け君の心の呟きがクスッと笑えました。頭でっかちな受け君が、攻め様の口説きを受け入れるか否か迷っている辺りが、焦れったくてジレジレしながら読みました。終いは甘々ラブラブなんですけどね。

レビュー高評価も納得の良さでした！お話の流れも、お仕事場面も、ふたりの気持ちの変化も、どれも過不足なく自然に読めました。もしこんなカップルが身近にいたら、かいでんブログをフォローしながらこっそり応援します。おすすめです。

すっごく良いです。とっても好み。何度も読み返したくなります。心情の変化や、2人の関係の進み方もとっても自然で納得がいくし共感もできるし、エッチシーンも好みです。みんなの気持ちがわかるし、上手に描き分けられています。色んなバランスが私好みのお話でした。

東大卒のノンケで鉄オタの受けは、地方にある大好きな鉄道会社に就職したものの優秀過ぎるのとコミュ障気味も相まって会社に馴染めず落ち込んでいる時に、社内１イケメンな運転士の先輩と出会う。運転士はゲイで、同じ社宅に住む受けを真剣に愛する様になる。受けは、当初オタクでコミュ障の自分と対極にあるリア充に見える攻めを疎ましく思っていたが毎日の様に一緒に鍋をしようと押し掛ける攻めにほだされ、告白された後も真摯に受け止め前半は単に翻弄されていただけだったが、攻めとの人生を考えていく。狭い社会でのゲイの生きにくい状況とか、元カレの出現とか、遊んでいた過去への後悔とか、紆余曲折や各々の状況や心理がしっかり描かれていて読ませるストーリーになっている。

兎に角良かったです。話も良かったけど、鍋が食べたくなる物語(笑)　攻めが格好いし、受けへの溺愛っぷりと、受けの男前な所と弱さが絶妙で素敵な二人ですね。読んでいて幸せになりました。そして夕食は鍋に確定してしまいます。