レビュー一覧

1巻しか読んでませんが、弟の奔放ぶりにちょっとついていけませんでした…。犯罪的な事もしちゃってるし…。兄の方はそこまでクズって程ではないなと思いました。

大好きな先生の新作待ってました！早く続きが読みたいです

1巻ではクズ弟のダメダメ鬼畜ぶりがメインですので、これに嫌悪感を抱いて2巻に進まない方も多いのではないかと思います。（実は私も1巻だけ読んで「何だ、このレイプ魔？」と続きは読まずに放置しておいたのです）…が、2巻・3巻と読み進めていくうちにクズ兄や他のキャラが絡んできて、最後の4巻はあっと驚く展開に！　ネタバレはしたくないのですが、クズ弟なりのこれまで関わってきた女性（＋男性）に対する深い愛情や、エリート冷血S兄の情の厚さなどが描かれて、爽やかな読後感すら味わえます。親世代のエピソードや脇キャラ（クズ兄弟父の運転手さん）なども含まれていて、つや子様ファンであれば、1巻でギブアップせず最後まで一気に読むことをお勧めします。（4巻までくると人間関係が複雑になりすぎて、頭の整理が必要ですが）またジャンルは「レディコミ」ですが、節操ない兄弟のおかげで（？）しっかりBLでもあるという、どちらもイケる方にとっては1粒で2度美味しい作品です。BLがまるっきりNGの方はご注意を…！

この作品はもう、大河ドラマ、いや、朝ならぬ真夜中の連続テレビ小説といった体ではないでしょうか？レディコミ～BLへの流れ、親世代や脇キャラまでに長期間、裾広がりにお話が展開されていく様などまさにそれです。だけどさすがのつや子先生のお話ですからテンポよく、つぎは？つぎは？と4巻などあっという間に読み終わってしまうと思います。短編も面白い先生ですが、長編も面白かったー。あと、つや子先生信者の私から2点お伝えしたいのは2巻あとがきにもBLお嬢様方へ予告(笑)とありますが、レディコミ→BL展開です。もう１つはこの劇画調のタッチで敬遠されてる方もいらっしゃっると思いますが、私も20年前に初めてつや子先生のレディコミを見てなにこれ、特に男性が紙面からこちらをニラんでるみたいー、怖い絵だなぁと思ったのですがギリ大丈夫だと言う方はぜひ尻込みせず、お手にとって頂きたいです。この絵と時には笑えるセリフが本当にマッチしてるのですよ。私は幸せな事に(大袈裟ではないですよ)ストーリーは面白くてその頃から物覚えが悪い私が先生のお名前を覚えていたので、レンタでつや子先生！BL！を見つけ飛びつき、この三ヶ月で過去のレディコミまで読み漁ってる状況です。あー、つや子作品、もっと読みたーいとすっかり中毒になってたら、某サイトでこの作品は別名で紙、それも中古でしかないと確認し、つや子先生ファンとしては何がなんでもコンプリートを！と家族バレ、キヨブタ覚悟で昨年、紙で入手していましたので今回の電子化バンザイ！その点でも電子派の方々ラッキーですよ！私の把握してるところではつや子先生BLは2冊が電子化されてないので、ぜひそれもお願いします。あー、他の皆さんのように的確にズバリとつや子先生作品オススメしたいと考えてたのに。こんな長々コメントに。頭の湧いたつや子信者がこんな所にいると思って許して下さい。。。そうそう、だから当初からこの作品のエンドを編集者さんの反対を押し切って想定していたというつや子先生って、改めてスゴイ！

クズ弟のストーリーは確かに犯罪(家にも体にも無差別不法侵入)ですので気分が悪くなる人もいるかと思います。が、これは漫画。ファンタジーと割り切ればハードコアレディコミではないですか。団地が竜宮城(ハーレム)など作者の言葉のセンスが光りまくりで読み進める内に笑えてきます。クズ兄が出てきて、ただのエロではなくなります。深イイ。しかも別の読み切りでＢLが読めるなんて！！レディコミでＢLが読めるなんて！！エロ濃厚なのにギャグで面白すぎました。初めて読んだのですが作者は天才じゃなかろうか。

確かに、クズ男です。しかし憎めません。作者の力量とストーリーがすごいのでしょう。時々笑えます。

１巻最初はチャラ男の弟さんの、ダラシない生態系でストーリーが進みますが、超血統書付きの極上のセレブお兄さんが本当のSの素質を開花させていくと途端にお兄さんの方が魅力的に輝き出し、弟の影が薄くなります。レディコミとBLがごった煮になってますが、葉月先生好きなら読んで損はないと思います。

出てくる男ども、みんなチャラくて、ばか、アホですが、なぜか憎めない。どなたかもかかれてましたが、レディースコミックなのに、BL作品みたいだと。ホントに葉月ワールド全開ですね！！葉月先生、大好きです。

いやー笑って笑ってほろりでした。現代版源氏物語。BLに出てくる女性って、概ね酷い扱いですけど、これは違います。女性もしっかり愛されてます。ってか、一番幸せだったのってしずさんじゃない？中年なのに、めちゃめちゃ愛されてます。このクズ兄弟は、人間愛が深いんでしょうね。突然現れた息子にも、ものすごい愛情注いでますし。終盤はびっくりでしたけど、最後の大団円っぷりにほろりとしながらも笑えました。なんか大家族みたいになってるし。BLというくくりではなくて、大人向けのおとぎ話って感じです。

男同士がダメな人と男同士しかダメな人は読まない方がいいです。四巻までよんで団地を竜宮城と名付けた意味がなんとなくわかった気がする。主人公はクズなんだけど、エッチに対しては真摯というか手をぬかないというか、憎めない人だと思います。