レビュー一覧

楽しい。前作の悪魔の花嫁から読むと楽しいというかわかりやすいかも。復讐だけが生きがいみたいなヒーローが、はねっかえりのヒロインに振り回される話。どっちも引かないところが楽しい。好きで心配なのにうまくそれが伝えられず暴れたり吠えたりするヒーローは初めてだ（笑　でもそんなところが素直でいいんだ。ヒロインもそれに負けずに言い返すところがいい。子供を産むときまで罵声を繰り返すのも、この二人の楽しいところなんでしょう。

順番的に「悪魔の花嫁」→「尼僧院から来た花嫁」の作品ですが、二作続けて読むと満足感がたっぷりです。グレートヘルムやサーコート、鎖帷子を身に着けてた騎士の黄金時代。中世の粗野で荒々しい雰囲気がちゃんと出ててご満悦です。二作ともヒーローは切れやすい性格なのに奥さんに手を上げることなく（HQだしね！）逆に掌で転がされてるところは愉快愉快。デボラ氏の他の作品も借りてみようかと…チケット泥棒めｗ　個人的には大満足の★5でした。脇役のダリウスも正体が気になるところ、スピンオフ出ないかな…

先にこちらの作品から購入したので最初、なんの話だかよくわからなかったが読み進めるうちに、ようやくわかりました。旦那さんのニコラスは奥さんのジリアンのことを愛しているのに、本当に強情な人でというかニコラスが戦いで、とても辛い目にあったから、素直になれないがジリアンが病気で、死んでしまうかもしれないと思ったとき、はじめてジリアンのことを愛してると気づくことができてよかったしようやく奥さんと子供を守り、ニコラスを助けてくれる従者やたくさんの領民たちに支えられて、城主の心構えできてよかった思いました。

「悪魔の花嫁」のヒロインの兄の話なのでレンタルしましたが、面白い事（笑）しらっと「悪魔の花嫁」のヒロインたちまで登場したりするのが大ウケでした。借りて正解です。

読み始めと読み終わりで印象がガラリと変わります。俗に言う喧嘩ップル系…なのかな？ヒーローは脅してくるし、ヒロインもそれに怯えつつも負けません。でもそれも踏まえて最初からなかなかにお似合いの二人。ただ、そもそもヒロインの登場時、尼僧院で何があったのかと言いたい程に傲慢で、それは結局最後まで判らず終いでした。ヒーロー＆ヒロインの持病等についても若干説明不足＆放置気味で、一部は本筋に絡む話なので、もうちょっとその辺り説明が欲しかった気もします。あとヒロインとヒーロー妹が余り見分け付かないのがちょっと…

最後はハッピーエンドだとわかっていてもちょっと怖い。物語の途中から読んだようなよく分かたないところがあります。シリーズものだったのかな？

前作「悪魔の花嫁」に続いて読みました。いや〜予想外に笑えます。ただでさえ中世の粗野で荒々しいヒーローが、更には復讐に凝り固まって手の付けられない駄々を捏ね、対するヒロインも負けじと応戦するという、何ともエネルギーのあり余った夫婦が心を通わせるまでが描かれています。題名から清楚な元尼僧を期待すると完全に裏切られます（笑）。前作の主人公二人が、脇役込みで時折登場するのも楽しいです。今作では良い感じの夫になっているヒーロー義弟（でも年上）ですが、アンタが子供っぽい癇癪起こして暴れてたのを忘れていないぞ（笑）。そしてヒーロー、前作ではクールで影のある感じだったのに、実はすこぶる熱くてバカな男だとバレてしまったのが面白い。やはり中世ヨーロッパ人、現代的な洗練とは程遠いものの、素朴で愛すべきキャラに仕上がっています。当時の迷信などもきちんと出て来るので、なんちゃってヒストリカルではないのが魅力ですね。ヒーローの元に居るサラセン人が目立つキャラクターなので、いつか彼のスピンオフが出る事を祈っています。

勇ましいヒロインが素敵でした。ヒーローは頑なにヒロインを拒絶してたのに、女性と接してこなかったせいかヒロインに惹かれるのが早かったですね。でもその気持ちが何なのか分からずイライラするヒーローが面白かったです。

本当にお似合いの2人でした。2人のやり取りが可愛くも感じました。

ヒストリカルシリーズは領民を守る騎士、城を切り盛りする妻が活躍するところがステキです。大いなる誤解からはじまるこの二人の関係が変わっていくところ楽しみました。