レビュー一覧

読書中も読後も不快になった本です。攻めにも受けにも、ここまで嫌悪する本にであったことがありません。痛い系が好きな人にはいいのでしょうが、攻めの自己中さにヘドが出そうです。どっちかが死ねばいいのに、と最後まで「願いつつ」読みました。まず攻めが受けを強姦します。そのあと受けを家から追い出して切り捨てます。その後、攻めが怪我をして婚約者に振られてしまいます。一人になって寂しいので受けに戻ります。という内容が、だらだらと進みます。攻めの根性が人間的に腐ってます。最後まで我慢して読んだのは、最後に天罰が下ると期待したからですが……下りませんでした。マイナスを付けたい内容です。

うーん、評価としては2.5。作家さん買いだったけど、今回は受けも攻めにもあまり魅力を感じられなかった作品でしたね。攻めは自分勝手な自信家。受けは一見ひ弱そうに見えるけど、厚かましいくらいの依存体質。当て馬の奥園のほうがよっぽどまともで良い人なのに、結局攻めに行っちゃうあたりが、なんとも残念な感じでした。

辛口批評でごめんなさい。私もこの攻はないと思いました。自己中もここまで行くと救えない！そんな奴に受の執着はあり得ないと思いました。こんなヤツ放っておいて同僚と上手くやれよ！と受にアドバイスしたいくらいでした(笑)

社会人の2人、歳の近い元幼馴染同士のお話です。攻め男は自己中で自己保身のために受け男を蔑ろにします、受け男は弱々しくも攻め男に粘着的で健気なのかストーカー気質なのか絶妙な性格です…結果的にお似合いカップルなのだと思いますが、攻め男君の友人とくっついて欲しかったような気もします。攻め男君が受け君を遠ざけようとするが必死で離れないでいようとするのが良かったです。面白かったです。

攻めの人格とかどうでもいい、こんなに心揺さぶられるお話を有難うって感じです。ｂｌはファンタジーだからというのも有りますが、木原音瀬さんは攻めがクズでも最高だと言われて他の著者はボロクソに言われるのは好きではないし、だから似た様な作品ばかりでニッチなｂｌ小説が衰退していくんだと思います。凪良ゆうさんに続き一穂ミチさんも一般書へと素晴らしい書き手がいなくなってしまいます。ひのもとうみさんは作品数も少ないですが、人の嫌な部分を真摯に書く素敵な方だと思います、もっと評価されても良いと思います。ただこの作品は樋口美沙緒さん寄りだとは感じました。