レビュー一覧

高評価のなか辛口ですみません。1巻だけ読了です。1巻だけの評価だと思ってください。完結まで読んだらまた違うのかもしれません。これから購入される方はこれがweb小説だったことを覚悟して買うべきです。おそらく作者さんが書きたいことを純粋に書き連ねたものなんでしょう。webではそれで良いとしても商業本でそのまま流すのは如何なものでしょうか。まず設定なんですが王とその兄がエッチすると王に活力が漲って奇跡がどんどん起きます。え。コメディなの…？奇跡が起こるので、王族兄弟のエッチに家来もろとも国民みんな万々歳。どんどんやれと言わんばかりに聞き耳立てて盛り立てます。王の家来がそんななので、嫌がる兄も仕方なく流されてますが、冷静に考えて兄が気の毒すぎます。が、周りは「王族として育ってないから近親姦に慣れてないのだおいたわしいや」…と涙する。変な設定です。他の能書きがこれまた長い。兄の趣味の園庭作りを付き人総出で手伝うのですが、禿山の状態なんてどうでもいい内容に読者も延々と付き合わされます。このページ数だからこの値段って言われても納得できない内容の薄さです。作者さんは王朝物ファンタジーを読み込んでるようで、語彙力はそこそこあるのですが、肝心のセリフ選びに重厚感が全くなく、全体的にちぐはぐな印象でした。王も将軍もセリフが軽すぎてそこらのただの若者のようでした。最大の難点は王も兄も家来も全てのキャラクターに魅力が全く感じられないことかもしれません。なので、書き下ろしショートの家来たちの日常なんて全くもってどうでもいいと感じてしまいました。重ねて言いますがwebだからと割り切って読める方にはいいと思いますが、私にはこの内容でこの値段は高すぎました。

養父である老人から「王族は汚れている」と教えられ育ち、山奥で野人のような粗末な暮らしをしていた“足弱”(36)。異母弟は国民から尊崇され異能で国を治める最後の王族、今世王(26)。自分を王族とは認められない“足弱”と、決して兄を手放せない“今世王”。ひたすら愛を告げてくる孤独な今世王と、王族に代々仕える“灰色狼”一族に支えられ、足弱が選んだ居場所は…。読み応えのあるボリュームでも中弛みすることなく、伏線が最終章まで生きてます。終わるのが惜しくて惜しくて！ただし、攻めは誰もが認める美形だけど、受けの“足弱”は朴訥な40手前で美々しくもなければ、脚に疵持ち。濃厚エロと耽美を求める方には向かない設定かと。世界観と人物設定がしっかりしているので、じっくり読みたい方にはオススメ。13チケ×2は高くないと思います。二人の互いを想い合う気持ちにもう涙がボロボロ。読み終わり数日経った今でも思い出すとまだ目頭が熱くなります。気分はもう灰色狼(笑)読後に改めて２冊の表紙のイラストを見るとグッときますね〜

チケット数だけみたら高いと思ったのですが、ページ数で納得。そして読んでみたら更に納得！作り込まれた世界観で引きこまれました。視点が時々変わりながら話が進むのですが、その時の相手の気持ちが分かり更に物語を魅力的にしている気がします。ページ数があるのに良い意味でそれを感じさせない、読み応えばっちりの大満足の本でした。

10歳差異母兄弟、スパダリ弟×純朴兄、無理矢理あります、というところですが、そんなBL的属性などは別として、世界が現実とは違うちゃんとしたファンタジーなので、とても面白く読めました。異世界の様子がスルスルと入ってくる文章も読みやすく、２巻でたっぷり読み応えがありました。すっかりお話に入り込んで2巻目の最初など結構泣きました…。王族のいろいろな設定もなるほどーと思えるし、灰色狼（人間）たちの献身っぷりにも萌えました。兄上さまがけっこうウジウジしますが、イライラせずに灰色狼になった気持ちで見守り読みましょう。

高評価につられて買いましたが、すみません私には　ずっと同じ事繰り返してて途中であきてしまいました。なので1巻までのレビューです。多分　自分には受けの兄にも何も萌えポイントがなかったからかなと。なんだか兄には　もうちょい違うキャラでいてほしかったような…えちシーンも　またか…みたいになってしまいました。辛口ですみません　あくまで個人の好みです

ネット上で公開しているこの作品にハマり、紙の本も欲しかったのですが、置き場所に困るわ〜と思っていたので、電子化嬉しいです。書下ろしショートやイラストも入っててお得感あり。まだパラパラとしか読めてないですがネット公開の物よりもラストがボリュームあって、凄く納得いく感じです。

作者さん独自の世界観が余すところなく書き込まれた作品ですね。これだけ長編を中だるみすることなく書ききっているのがすごいです。人であって人ならぬ異能を持つ王族のイメージは、キリスト教的でもあり、自然に多大な影響力を持つところは北欧神話的でもあり、同じ血族の王室が千年続いて国土や民を守護するのは日本的、でも舞台は中国っぽい。確かに倫理、医学的な点から見るとこの王族のあり方はアウトですが、灰色狼の言葉もまた一理ある。足弱を育てた老人の考えも、理想論で間違ってはいないけれど偏っている。様々な考え方が交錯して、読んでいて人の生き方、ものの見方は人の数だけあるのだと思いました。異能の王から恵みをもらって生きている民や家臣が、いつの間にか感謝を忘れ、もらって当たり前、という人間らしいエゴを見せるところでは、神と人の関係を現実世界に置き換えたようで、心がチクリとしましたね。物語としてはハッピーエンドですが、これからどんな未来が待つのか、色々想像してしまいました。

うーむ、うーむ、うーむ、うーむ。これは合わないとしか言えない…bl萌えポイントが作者と全く違うんだとしか…年のこととか、みんなに見守られるエチとか、うーむ。合わない…。つまらない、というわけじゃない…嫌悪感もない。だけど読むのが苦痛…うーむ…評価下げてごめんなさい。

書籍で持っていますが、電子書籍限定の短編を読むために、電子版も買おうかと考え中です。本当に大好きです。世界観がとてもしっかりしているので、今までのBL小説では物足らない、もっとBLとしても小説としても読みごたえのあるものが読みたいという方には、ぜひ読んでもらいたいです。もちろんBLとしても甘々なシーンも多く、大満足です。私は兄弟ものは苦手だったのですが、この小説は、兄弟とか年齢とか気にならないほど面白かったです。脇役の一人一人の人物もとても魅力的で、読み終わった後はとても幸せな気分になりました。本当に、買ってから何回読み返したかわからないほど、大好きです。

上巻の途中までしか読みませんでしたが、好みではなかったので途中でギブアップ。攻めの帝は幼稚で自分本意だし、受けの王族庶子(異母兄)は朴訥といえば聞こえはいいけど、帝が執着する理由が分からない。王族が血族にしか惹かれないという設定と言われても、納得感がありません。レビューはおおむね高評価なので、好みの問題だとは思います。