レビュー一覧

この作家さんのヒロインって、いつも誠実で美人なのに自信がなくて、でも芯がしっかりしてるイメージです。このお話のヒロインもそんな魅力的なヒロインでしたが、ヒーローがちょっと物足りなく感じました。なんでだろう？…ヒーロー兄弟のやりとりで自分勝手な人のように感じたからなのか。ヒロインが冷静にヒーローとヒーロー弟に向かって、自分の思いを淡々と語るシーンで、ヒロインの方が大人だなと感じてしまったからかな。あとエピローグがあったら良かったのにと思いました。「花嫁のためらい」という題もちょっと違うかな？なんで「花嫁」にしたのか？って思います。とはいえ、この作家さんのヒロインが好きなので☆ひとつおまけ。

大げさに誇張することなく、ヒーロー兄弟に突然女として見られるヒロインとの間の日常が描かれています。無理な事件も、嫉妬からくるひどい仕打ちや誤解もなく、ほんとにありそうなお話なところが良かったです。ヒロインの自身の無さで評価を下げる人もいるけど、わかるなあって思える展開。終盤のヒーロー兄弟に向けた意見は、ご立派！今後は愛される自信が加わって凛とした魅力が出てくるのかな。唐突に終わるところだけが残念…。名脇役の引き際、もう少し見たかったです！