絵はきれいだし、ヒーローが好みだったんですが、感情とか全てが大量の文字で画面いっぱいになってて、読むのがしんどかった。

橋本多佳子先生がコミック化した『むこうみずに愛したい』と、同じみなみ先生がコミック化した『二百パーセント愛してる』の関連作で、スタンフォード三姉妹の三女ペイジの話。原作はこれがシリーズ1作目のようで、今作で2番目の姉グウェンの誕生日プレゼントとして制作されたカメオは、次作『むこうみずに愛したい』でグウェンが持っていたブローチと同じものですね。話はヒロインに殆ど一目惚れ状態だったヒーローが、過去のことに罪悪感を抱いているヒロインを優しく癒してくれる内容です。ヒロインの過去は彼女自身には何の罪もない話なんですけど、罪悪感はそもそも理屈じゃないし本人の心の問題だから仕方ないのかなあ。そんなヒロインの相手がハーレクインにありがちな傲慢俺様男じゃなくてちゃんとヒロインのことを当の本人以上に解ってやれるヒーローで良かったです。でも考えてみるとこれ、ストーカー話スレスレだよな(苦笑)。あと日常で使ってはいけない英語もいっぱい学べる、ためにもなる作品でした(笑)。

ヒーローは風変わりだけれど芯の通った人で、安心して見ていられる。外人だから言葉がたどたどしかったり可愛さもある。ハーレクイン特有の情熱的な恋愛に憧れます。ひとつ挙げるとすれば、もうちょいエロシーンがあってもいいかな☆

文字がいっぱいですべてが説明的なので小説でもよかったのでは？と思うほどでした。漫画の意味とは…。あとはヒーローがヒロインをそこまで好きになった理由と経緯がまるでわかりませんでした。読み返すのも疲れるのでいいやっていう気分です。。

画面一杯のヒロインの心の声も面白かったんですが、やはり少々ごちゃごちゃしてるかなと思い、星は4つです。人懐っこい熊のようなヒーローも可愛い。でも、どうしてラムチョップ（子羊の骨付きロース）なんだろう…笑。言葉の拙い外国人を演じる為とは言え、表現が独特で笑いが止まりませんでした。

原作のヒーローは熊男のような見かけですが、コミックでは日本人向けイケメンになっています。細かい点に結構忠実で、15センチのサンドイッチもそれらしく画いてあるし台詞も再現していて安心できます。大きな山場も事件も特にないしドキドキもあまりないけどヒーローが一生懸命ヒロインに尽くすところが可愛い。

厳密に言うなら☆3.5です。絵も綺麗で、話も悪くない。けど、他の方が言っているようにセリフ以外の説明文が多く、読んでいて疲れるのと、自分のこと友達と思ってる男がそんなにキスしてくる？？という疑問と、「ラムチョップ」と言う呼び方に、笑っちゃいけないところで吹いてしまいました。

内容はガツガツしていなくてスラッと読めるのですが、いかんせん文字が多すぎる、、、小説のコミカライズなのに、挿絵かと思うほどの文字量でした。もうちょっと絵だけで表現できなかったのかなぁ、、、

この作家さん時々可愛い絵になるのがいい。内容も良いんだけどちょっとわちゃわちゃし過ぎかなあ

ヒロインを自分のものにするために、手のかかる男子を演じたり頭脳戦だった。ヒロインが自分の殻を破って素直になれたのは良かったです。