人知の及ばない特殊な力、何代にもわたり続いてきた風習、孤島に隠れ住む一族、などよくある「土着信仰の花嫁もの」なのかな・・・、と購入。いい意味で裏切られました。交わることで力を増幅される力を持つ受けが、20歳の誕生日に自分の素性と約束を初めて知るので、受けの疑問が読者にも一緒に解明されて、置き去りにされることなく話が進みます。花婿候補との４Ｐも一回きりであとは好きな相手とだけなのも、ストレスなく読むことができました。ファンタジー要素もしっかり練りこまれていて、最後まで無理なく、クライマックスもしっかり書き込まれていました。（以外と、どうやって助かったの・・？というようなうやむやな神様もの多いですが・・）攻めの一途な恋情が、心地よかったです。

話自体は恐ろしい感じですが眷属の蛇たちは個性があって可愛いのもいて良かったです。悪者としての邦彦の過去なんかも分かると悲しさも湧いてきて複雑でしたね。今後の千尋の修行なんかもあったら良かったなー。

結末が私好みだったので星３にしましたが中盤から終盤にかけての話の展開が少し強引な感じがしました枠が決まっていたのかもしれませんがもう少し話を膨らませたら・・という残念さがありました末尾の短編２話のほうが話の流れが自然でよかった気がします

３チケレンタルで十分な気がします。わりと先が読めちゃうと言うか、あまり深く突っ込んでないので軽く読む分にはいいと思います。

悪くないと思います。3チケで読めたのでお得でした。特殊能力一族が孤島でバトル、キーマンが花嫁、設定もそんなに破綻とかは気にならないです。が、展開がわりと読めてしまうかなー。さらっと解決しちゃう感じです。蛇たちがかわいいです。軽く読むには良いです。

設定はファンタジー好きとしてはとても惹かれたので読みましたが。受けが、島に連れてこられてから意外とすんなり運命を受け入れる、その心情変化が物足りない、その他人物像も場面ごとに都合よくブレている感じがしました。ストーリーが上滑りしている感じだったのでちょっと残念でした。