レビュー一覧

★５や★４が多いようなので、僅かでも評価を下げてしまって申し訳ないです、ごめんなさい。でもごくごく個人的な感想のみで評価するとたぶん私は★１です。どなたかも仰ってましたが、なぜか二度と読み返したくない。理由は違うかもしれませんが、その気持ちすごく分かります。で、しばらく自分なりの理由を考えてたんですが、おそらくこれは「好みが分かれる」「読み手を選ぶ」というよりも、「十年の捉え方によって印象が変わる」のではないかなと思いました。主人公の片方（しのぶ）が昏睡状態なので、十年に及ぶ物語の経過は当然もう片方（マコト）の視点や心情や環境に沿って進むわけです。だから多くの読み手はマコトの健気さだったり真っ直ぐさだったりに感情移入して、ああ純愛！　的な一種の感動を誘う。でも待って。確かにこれはトンデモ設定のフィクションだけど、流れた月日は十年だよ？　マコトには十年の人生を十年かけて歩いてきた出来事も思い出もちょっとしたロマンスもあったけど、一晩寝て起きたら十年経ってたしのぶはそうじゃない。マコトには十年があるけど、しのぶには十年がない。それが私の中でものすごいもやもやになり、結果とても気分の悪い作品に類別されてしまった。しかも２巻で完結してくれなかったし。で、いいよねマコトは、好き勝手しのぶを待って、ときどきロマンスやって、腹いっぱい一途を満喫して、みんなに「充分だよ」「もういいよ」って言われて。「もういいよ」ってなにそれ気持ち悪い。と、トンデモ設定へのツッコミと同時に、この十年とその後のしのぶの描かれ方にそこはかとない不快感を覚えたわけです。マコトの十年一途のためにしのぶの十年昏睡があったのかと。なので続きが出たら、たぶん読むと思います。この先のしのぶの描かれ方が気になるので。そして未来にどんな感動的な結末が待ってたとしても、私のこの物語への評価はやっぱり★３だと思います。

３巻まで続けて読みました。１、２巻はコメディーっぽいシーンもありますがストーリーはシリアス。すごく泣けました。最高に良かったです。２巻でしのぶの意識が戻りハッピーエンドで終了にしなかった所がすごい！！しのぶとマコはこれから１０年の時を埋めていかなくてはいけない、３巻を読みそのような気持ちになりました。３巻は複雑な二人の気持ちの描写が多かったように感じました。48Hでレンタルしましたが、無制限にして読み返そうと思います。

日雇いのマコトとゲイバーで働くしのぶを中心に脇のモブも非常に魅力的。不器用で世間知らずなマコトは人に利用され友達からも裏切られてしまいます。そして飄々と生きているように見えるしのぶ、しかしマイノリティの不安や孤独感を内包している。そんな2人が惹かれ合うのは自然で、その日常がハイテンションに楽しく描かれています。しかし物語は一転シリアスに展開、そこに流れる深い愛と人の優しさが切なくも心温まる仕上がりになっています。ギャグとシリアスが融合した極上の作品。とにかくキャラが生き生きしてるので、読まされてる感が全くない。これがデビュー作だそうですが、凄い才能、続きが楽しみです。

泣きました。絵もとても綺麗で素敵なのですが、お話がとても良いです。セクシーで癖があって面倒見の良いしのぶさんと、疑心暗鬼で人を信じられないマコちゃん。そんなマコちゃんが徐々に心を開いて、大型犬の様にしのぶさんに甘えて…。無骨で天然タラシなマコちゃんのしのぶさんへの甘えっぷりはにやにやします。そしてスーパー攻め様へ…(まだ受け攻めはっきりしてないけど)と書くとギャグ系かと思われそうですが違うんです。笑いもありますが、冒頭でも書いた通り泣けるんです。とにかく読んで欲しいです。続きが待ち遠しいです。

評価を下げてしまって申し訳ないのですが、三巻の読後感、最悪です。好みの問題だと思いますが、二度と読み返したくありません。マコトはただの自己愛の塊。

初の作家さんですがもうファンです。　　　　　　　　　　1/3くらいまで、あ〜いいねぇ〜可愛いねぇ〜って感じで、序盤の伏線を忘れるくらい笑えたりほのぼの(…?)して読んでたのですが､その直後の急展開に泣きました。感動とか切ないとか可哀想とかからの感情ではなく､読みながら何故か淡々と涙してました。　このお話はある意味二転三転してます。その二転目(一転目は海の帰りの出来事)あたりでマコトの恋事情に変化が来るんですが、(詳しくは言えませんが)もしあのまま''あっちの彼''を受け止めて流されて結ばれてたら多分このお話続かなかったですよね。それもそれでよかったんですが､そうなると序盤のシノブとマコトの絡みが虚しく感じると思いました。マコトの成長に感謝。　今回は具体的なエロの絡みはないのでどっちが受攻かまだハッキリとは分かりません。シノブが案外男前な性格してるし…なんか強そうだし、マコトはゲイホイホイだし…普通にエロいし(どっちがどっちでも良い♡)。　初めはBLよりだったお話が､これからMLの予感……､…好き。掲載されてる雑誌買いたいけど･･･健気に続刊待ちます。早　よ　来　い　щ(・д・´щ)

微妙でした。サンプルや絵はドラマティックに見えるのに、さらっと読めました。キャラそれぞれが掴み切れないうちに10年経ってみんな変わっちゃうし。マコも最後らへん別人かな？と思いました。どこでそんなにしのぶとの愛情が深まったのか、もっと2人の時間を感じる細かい描写が欲しいです。東條さんとの関係のシーンはつらくて泣けました。マコの幸せのためにも待たなくていいとは思うけど、しのぶと東條さんどっちかを選ばなくていいなんてそんななあなあの状態、10年前のままのしのぶがいざ目を覚ましたときどんなにつらい現実になるか。この人ほんとに病院で働いてきた人なのかと疑います。いい人みたいに見えるけど弱いところに付け込んでずるいです

うーん、これは現時点ではリアルな感動の愛の物語の皮をかぶったものすごいファンタジーだなと思いました。BLは多くの人はファンタジーを求めて読んでいるから、皆さん「感動した」んでしょう。どなたかのレビューに10年をどう捉えるかとありましたが、これ、1年や2年だとそれぞれの辛さの凄さが伝わらない。現実だったら1年でも死にそうに辛いけど、10年だったらもの凄い辛い、目覚めた時の色んな気持ちも半端ない、そのために登場人物をそんな辛い設定に投げ入れた。もちろん登場人物をどうするか作者さんが決めることですが。恋人や家族が昏睡状態になったことがある人は、これを感動とは思えないでしょう。二度と読みたくないという方が複数いますが私もそうです。でも完結してないのに作品を評価はできないので、ラストまで読んで感想が変わったら再レビューします。

絵が少しゴチャゴチャしています。登場人物がゴリゴリのマッチョばかりです。物語の進行が早く「なぜ急にこうなった！？」という部分がいくつかあり、イマイチ感情移入がでませんでした。受け(しのぶ)が攻め(誠)と海に遊びに行った帰りに交通事故に遭い、そのまましのぶが10年間目を覚まさないというお話です。誠は健気に10年間しのぶに寄り添うのですが、彼氏が昏睡している間にリハビリテーションのスタッフと恋仲になります。一途なのかそうでないのか、と複雑な気持ちになりました。BLに単純な一途さを求める人にはおすすめできないです。。あと、エロシーンもほとんどないです。

シリアス？コメディ？悩ましい内容でした。好評価だったので、期待しすぎたかもしれません。マコとしのぶの想いや葛藤は心打たれる内容なのに、絵がゴチャゴチャしていて、ちょっと読みにくかった。設定的にはありえそうでいてありえなそう。。10年という歳月は簡単には語れないと感じました。この本はこれからの二人の序章でしょうか？次からが二人の生き様の本番になりそうで、ちょっと残念。期待が大きかったのであえて辛口評価にさせて頂きました。