レビュー一覧

初めての作者さんでしたけど絵は綺麗でしたが読みにくくて個人的には内容が入ってこなかったです

表紙に惹かれて読みました。風景描写がすごく綺麗です。人物についてはちょいちょい体のバランスがおかしく見えるところもあるけど顔はどれも丁寧。肝心の話は、進み方はゆっくりなんですが主人公が攻めを好きになる過程がなんか弱い感じがしました。弱いというかわかりづらい？話の起承転結はすごく自分の好みでしたが、池で死んじゃった子は結局事故だったのか違うのかがよくわからなかった、事故なんだろうけど一応そこもしっかり描いてほしかった。お話としては2人が過去の事を乗り越えてくっつくところで終わるけど、個人的にはその続きももっと読んでみたかったかな。書き下ろしにちょろっとだけ描いてあるけど、後を継ぐのをやめた攻めの話とか応募した小説で佳作を取った受けのその後の小説活動とかもっと色々見てみたかった。あとはとにかく私の好みの攻めでした。男らしくてガタイの良い褐色イケメン好きはそれだけで読めるかな。色々物足りない部分があったけど上記のとおり攻めが自分好みだったので星4。

３チケでこのボリュームは読み応えという点ではお得です。絵も背景まで丁寧な描き込みできれいです。ただ、色々納得できない箇所がありながらの読後感はどうもスッキリしなくて…。結局、湊音の亡くなった原因はとか、網元の一人息子が跡を継がないならもっと揉めるんじゃないのとか、渚沙の実家の人たちはどうしてるんだとかetc.。まぁその辺りも描いてたらどエライボリュームになってたでしょうけど（笑）二人のこの先も気になりますが、続編あるのかな。うーん。その時はもっと拗らせる心情をわかりやすく描いて欲しいです。正直、最初から渚沙の思い込みに納得できないまま読み進めたのが☆３つの理由です。

田舎×夏×幼馴染み×三角関係、大好きなものが全て詰め込まれた綺麗な作品でした。苦く悲しい青春時代の過去から抜け出せない渚沙。それに対して海人はリアリストで前向きでおおらかな人間。二人ともお互いへの感情がハッキリしないままお話は進むので、恋愛的な盛り上がりは少ないです。でも渚沙が結局は誰を好きだったのか、それがハッキリとしてくる流れがとても良かったです。憧れ、友情、恋心、全部ごちゃ混ぜになってしまっていたのね。渚沙にとって何故セックスすることが罰なのか考えながら読んでいたのですが、東京でしたセックスは自分を傷つける嫌な行為だったのかなと。なので海人にもそれをしてもらおうと思ったのかな？渚沙の気持ちの流れはわかったのですが、海人目線のお話をもう少し読みたかったです。サクッと読むには勿体ないお話なので時間のある時にじっくり読むのがオススメです！

好きです、このお話。死んでしまった友を巡る幼馴染の少年2人の揺れる心の動き。漁師として生き物の生き死にが常に身近にあったから、生きていることが大切、と思える、カイトの気持ち、カッコいいと思います。自分だったら、渚沙のように、死を割り切れずに悶々としてしまうので。結局、死んだ湊人くんが渚沙の心を救ってくれたってことですよね、溺れ掛けた時に。幻想的で、けれど前向きで素敵な作品だと思いました。それから、背景の絵がとても綺麗。実際、海辺の村に行った気分になれました。絵が上手な方です。

前から気になっていたのでついに...当たりでした！絵が綺麗だし田舎の嫌なとこをついてくるな、と....。人生そんなに甘くないとつっこみたくなるけれど、ハッピーエンドでスッキリしました。神様のくだりはもっと掘り下げてほしかった気もするけど、絵がすごく綺麗だから大満足！

ジャケ買いしてみました。表紙は綺麗です、表紙は。買う前にサンプル必ず読む事をオススメします。

評価が難しい作品。BLでここまで髪の毛の艶や背景、トーンを描く人ってほとんどいないです。作者様の執念？こだわりをみました。祭り時のダンボールとか支える手とか所々ん？ってなるデッサンもありましたが、とても綺麗な絵を描かれました。ただストーリー展開がまだまだだなあと感じます。カイトが漁師を辞めるのって必要でしたか？彼が自分の生き方に後悔したシーンがなかったので本当に疑問です。

１人の青年の再生BL物語。そこに島民独特の絡み､海の香りや自然の厳しさの中で立ち直っていく様が描かれていて3チケットで読めるなら､このボリュームはお得だと思いました。二人の絡みもしっかりある方かと。今後が描かれるか わかりませんが､逆にこれからの方が二人には困難が待っているような…。それはそれで読んでみたいなと。

湊音がなんで池に行ったのかは謎のままで、カイトがなぎさの事を好きになったのがハッキリしなくてモヤモヤが少し残りますが、なぎさが田舎で成長していく過程などが現実的で面白かった。モヤモヤが残った割には感動してしまいました。