レビュー一覧

すごく考えさせられるお話でした。僕は物心ついたときから同性(男性)しか好きになれず、生涯そうだと思います。物語の主人公二人の関係はノンケから始まっていますが、僕ら同性愛者が直面する老年の問題までも、彼らの紆余曲折ある人生の葛藤と共に生を全うするまでの長い時間軸で描かれています。登場人物も話自体も素敵です。正直、現実の同性愛はこんなに素敵な話ばかりではないと思いますが、なんというか、理想が描かれていて、読んでいて心が温まりました。

まさに、タイトルにすべてが立ち返る素晴らしい作品でした。すべてが１つの線で繋がっていて、1度目より2度目、読み返すと味わいが深くなります。人生を共に生きる2人を描いた作品は、BLに限らずたくさんあると思います。そんなありふれたテーマを作者ならではの表現で描ききっているところにまず心を掴まれます。それだけではなく、太陽のように可愛い受けと、大変なヘタレ攻めといったBL的ポイントもしっかり抑えた良作です。高校生の無邪気な2人がほんとうにかわいい。受けの笑顔が１つのキーになっていますが、しっかり描き分ける画力にも脱帽です。攻めと一緒になって心が揺れます。ニクイ演出が成された素敵なラストに向かって、涙を止められませんでした。電車で読むことはオススメしません！良い漫画を読めて幸せです。友だちに勧められないのが悔しい！のではじめてレビューしてしまいました。

読了後、涙が止まりません。星10個でも足りないくらいの感動でした。最後の、夕希のワクワクした顔がたまらなく可愛く、たまらなく泣けて。二人はずっとずっと一緒にいるんだろうなぁ。そんな人に出会えた奇跡と幸福。私の中でベスト3に入る作品となりました。

泣かない！と決めて読み始めたのに、seventeenの時点で涙してしまった……早過ぎ！？鉄拳のパラパラ漫画に例えたレビューがありましたが、上手いこと言うなぁって思います。泣かせにきてるとわかってるのに、台詞もモノローグもなく流れる数コマにどうしようもなくこみ上げるのです。はぁ、でも幸せ。人生のスペシャリスト西くんの旅立ちの笑顔がとても印象的。何度も何度も読み返してます。

ふ、不覚にも涙してしまった。まさか、BLでこんなにホロリとさせられるとは。17歳で出会ったふたりが、男同士の色々（読めばわかる）を経験し、添い遂げるまでが淡々と描かれています。エロも、それなりにあり。オマケの後日談は、ちょっと『あり得んだろ〜』とは思うけど、まぁ、“運命”ってことだったんだな。うん。

『Life-線上の僕ら』というタイトルがピッタリな、2人の青年の生涯を17歳の出会いから描いたお話です。夕希と晃、主人公の2人を年代ごとに追って行くことで、喜びだけでなく悲しく重くなりそうなテーマとも向き合うことになります。それでも読後感が悪くならないのは、シリアスとコメディが上手く織り込まれているお陰かもしれません。作品を通して印象に残ったのは、夕希のキャラクターと笑顔です。この優しい微笑みが彼のブレない強さを表し、一時途切れた二人の線を繋げる陰の力になっていたように感じました。ラスト間近、年老いた夕希が病室のドアを開けた次の瞬間…！蘇る17歳の頃のあの、無邪気な笑顔に涙腺崩壊しました。

泣く泣くと言われているけど、そう簡単には泣かないぞと決意して読みましたが、出会った頃の二人の姿に戻るところでまんまと泣きました。うん。素敵なお話だった。そして何がびっくりって、この作家さんの引出しの多さ。前作は男同士の駆け引きですごく面白かったけど、今作みたいな話も描けるんだ、と。次回作、超楽しみです。

泣けるBL特集とか、レビューが高評価だったので読んだけど。う〜ん…って感じでした。受けが健気で不憫。「ひとつだけでいいよ」という受けのセリフが、あまりに不憫で涙は出たけど。終始、攻めの自分勝手さにイライラ。女性と結婚離婚した末にやっぱり受けの事愛してるって、よくまぁ言えたもんだと思ってなんか冷めちゃいました。評価下げてすいません。

すっごく良かったです！買ってから何度も読んで何度も泣いてしまいました。白線の上から外れないで歩く遊びから出会った2人が進学し就職し未来に直面し悩み葛藤し、そして共白髪までを描き切った作品です。晃と夕希、一冊丸っと表紙カプです。表情や小物使い、ちょっとしたコマからも彼らの心情が伝わり作者の力量を感じます。一冊を通して白線が根付いていて見事。そしてエロも官能的で美しい。ヘビーではないけど女絡みのエピソードと死も描いてあるので苦手な方もいるとは思いますが、それでもおすすめしたい。夕希のワクワクキラキラした笑顔にきっと心を揺さぶられますから。作者さんは一般で描いてた方なんですね。オコジョさんの作者さん、なるほど上手いはずです。

『あんなに俺を愛したくせに』　28歳、受けが夜道で白線を辿りながら思う。この言葉の重さに涙が止まらなかった。それまでは可愛いバカップルの話だと思ってたから、自分も一緒になって泣いてしまった。それから再会後の『ひとつでいい』で大号泣。こんなに泣かされたのは久々でした。序盤お寿司で二人が遊ぶシーンが結構好き。あんなに天然で可愛いかった受けがひねくれたのは間違いなく攻めのせい。笑