レビュー一覧

ヒロイン強くて最高でした。幸せになって良かったです。

前半あれだけ酷薄で人でなしのヒーローが、後半打って変わってしおらしく傷つきやすくなります。別人？で思ってしまった。謝るくらいなら最初からしなけりゃいいのにね。

面白かった。ちょっとハーレクイン初期の頃の味わいもあり、なかなか良かった。ヒーローが結構ひどいことやるのね…となかなっ興味深く読みました。

単なる愛人としてヒロインを都合よく扱うヒーローと、愛するが故不安を抱きつつ流されるヒロイン。王道「私は愛人じゃないわ！」のパターンです。妊娠をきっかけに現実に目覚めるヒロインでしたが、事故でヒーローの不実の記憶を失います。それを思い出すタイミングがドラマチック。そしてその後の展開では、前半のグダグダなヒロインと同一人物とは思えないほど凛としていて、ヒーローを突き放します。まあ結局はハッピーエンドなんですが、おたおたするヒーローに溜飲を下げる読者も多いはずです。面白かった。

ヒロインは、両親の離婚兄の死 母親の生き方などを見て バイトをしながら勉強に励んでいます。そんなときヒーローに出会い 同棲生活を受け入れて1年。愛するあまり ヒーローに言いたいことも言えず都合のいい愛人に成り果てています。ヒロインには、そんな自覚もなかったけど‥ふとしたことから ヒーローの本音がわかり別れを決意。その後、いろいろなことがあり いつの間にか立場が逆転。ヒーローがヒロインを追いかけるカンジ。その辺は痛快でした。結局、ヒーローも過去の結婚や孤独な子供時代を過ごした経験から なかなか自分の気持ちに素直になれずにいたんですね。最後は 結局ヒロインの都合のいいような展開で終わりました。

前半のヒーローの冷たい言葉の数々に私も冷えた。同棲をしているのに、学生だと言うことも知らなかったことは、ありえるのかな？と思うところでした。最後はなんだかんだで幸せそうで何よりでした。

ハーレクインの王道、愛を信じてないヒーローと愛人扱いの女の子、誤解とすれ違い、そして事故〜記憶喪失、偽りの日々…　てんこ盛りです。記憶喪失になってから彼女を知ろうとしたり、遅いながらも少しずつ誠実になっていきます。やれやれ。

漫画を先に読んで、ラストがどうしても気になって原作を読みに来ました。漫画の方では（ページ数の関係もあったでしょうが）ヒロインがあっさりヒーローを許してしまって、夢を諦めてしまったのではないか？と思わせる終わり方でした。実際原作ではヒロインは強かったです。ヒーローは本当にひどい男だったので、個人的にはもっとヒーローをボロカスにしてほしかったですが、ほぼ望んでいた通りのラストがありました。良かったです。

思ったより強いヒロインでした。ただ好きなだけじゃダメですよね。自分をしっかり持たないと卑屈になっちゃうし。自我があるから対等にみてもらえるんだと思う

ヒステリックで嫉妬深い女性が多いようなハーレクインには珍しいと思います。浮気が疑われたることも、すぐに相手をといつめたりしないのはすごく好感を持てました。調子いいなと思いました。でも、自分の子どもじゃないのに子どもを愛せるかを考えたら普通無理だし、仕方ない。綺麗事をならべてペラペラの思いで結婚すると言われるのと、潔い行動で読んでて気分がよかったです。