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わかるわー身内だからこそ極刑を望むなー

まさかの加害者の兄が漫画家本人とは。しかも裁判ものでもう有名な方だったのですね。当事者によるとてもリアルな体験を丁寧な作画で緻密に描かれているので大変興味深かったです。身内らしい動揺と漫画家らしい客観的視点の両側が描かれていて感心しました。「反省して欲しいから厳しい判決にして欲しい」という作者の考え方も好感がもてましたし、終盤で調子に乗った弟を殴ったところもスカッとしました。お母さん目線の「本当はいい子なの」という視点で描かれたら見るに耐えない作品になったと思われる。少しあっさり終わった感はありますが１冊できれいにまとまってるのはお得な気もします。

裁判傍聴漫画を連載中に弟が逮捕される、という嘘みたいな本当の話が描かれた実話漫画です。作者の気持ちが中心で、作者から見た母親、弟、裁判の情景とその時に思っている事が描かれていてリアルを感じられました。が、裁判の結果なのか、一年後の内容なのか、自分でもわからないのですが釈然としないものがあり読後の感想は、いまいちスッキリしないといった感じです。

加害者家族目線だから仕方ないけど、被害者である女の子への二次被害や刑事からの事情聴取によるセカンドレイプが…書かれてないのが残念でした。やたら女子の裸や股が描かれていて不快。しかし、作者には感謝してます。男性若しくは女性被害者へのセカンドレイプ、二次被害についても書いて欲しいです。犯罪被害に遭った側としては、｢二次被害による被害のが犯罪よりも大きいと言う事。生きづらさ、頼れる家族がいない、虐待をされた挙げ句こういった二次被害に遭う現実も書いて欲しいです｣かな。被害者も事情聴取など朝までやらされ、刑事からのセカンドレイプ、セクハラに遭います。性犯罪被害者への叩きはエグイです。こういった類の性犯罪被害者になると、さらに同級生などから集団レイプ等をされている男子女子がいます。個人的には、弟さんがした事は許せません。作者さんにはエールを送ります。

あっという間に読みました。現在ならではの犯罪、犯罪を犯しているという実感が起きにくい犯罪だと私も実感しました。セカンドレイプがどうとか書かれている方がおられますがそこは論点がずれているように感じます。弟さんより作者さんのほうが罪を重く感じていてそれがひしひしと伝わる作品でした。

今迄、傍聴人席にいる人達が『何故そこにいるのか』知るすべは無かったし、何を思っているのか、深く追求して知りたいと考えた事もありませんでした。作者が「ありのまま」を描くのには想像を超えた葛藤があったと思います。裁判時に書いたと思われるメモにそれが伝わってきました。作者自身がそれまで部外者の視点でしか見えなかった人達の立場に置かれて見えた事を忘れずにいて欲しい。作者自身の辛さもあるのでしょうが、被告人の特に反省する様子も見せない犯した「犯罪」を追及せずに終わっているのが「身内の甘さ」の部分に感じられて残念です。犯した罪を理解していない元・被告人の再犯の可能性があるのを放置し、作者の懐から出た保釈金\２００万の其の後も触れていないのには正直怒りを覚えてます。出版する事の報酬扱いなどとチャラにして経費で落ちる様な事が裏にない事を祈ります。

厳しい刑を望む立場からの視線だったので読みやすかったです。盲目に庇おうとするのではなく厳しい刑を望む兄弟の家族愛に泣きそうになるし、お母さんがどれ程のショックを受けただろうかと考えても胸が痛くなるマンガでした。お母さんの「本当に優しい子なの」と庇おうとする状態も理解はできる。ヘラヘラと反省の無い様子や何故そんなことをしたのかという問いの答えなど、きっとこれがまさに「犯罪者」なんだろうなと思わせるものだった。家族は更正を望みつつ、心のどこかでは信じきれない部分が一生残ってしまうんだろうな。

面白かったー！犯罪をおかす人間ってあんまりそのことを重く受け止めてないんですよね。そして、あのお母さんだからこそ犯罪者になっちゃうのもわかる気がします。大学入って就職して結婚するよりもっと大事なことがあるのにそこだけでいい子になっちゃうんですよね。典型的な犯罪者の親ですよね。

当事者の身内という視点は今までありそうでなかったと思う。個人的には興味深く読めました。

身内の視点でかかれているのがおもしろい。うちにも宇宙人がいるのでわかる