レビュー一覧

面白い作品だと思いました。一言で言えば、現実味を帯びたロマンス…ということでしょうか。でも、それが嫌な感じがせずに、むしろ物語にスパイスになっているような気がします。好みの分かれる作品だとは思いますが、甘ったるいだけじゃない恋愛を好まれるのなら、お勧めしたい作品です。それにヒーローはタイトルにあるほど、暴君じゃないと思えますし。シリーズ物は全部を読まないとあちこちに面白みが混ざっています。この後の作品も楽しみにしています。

シリーズもので3王子様の末っ子の話です。が、単品でも楽しめます。この作家さんは背景や小物類なども丁寧に描くので脳内変換がしやすく読みやすい！です。主人公のイギリス人女性のエラは真っ直ぐで自分を偽れないタイプ。反して恋の相手ニコは王子という立場を隠してエラに接します。物語は王道の《王室モノ》ですが、粋な計らい（さあ誰でしょう、か）があったりしてドロドロしてなくてＨＱに初めて触れる方には最適な1冊だと思いますよ。

3兄弟の3男の物語。内容の緩急がきちんとしていて読みやすいし、絵がきれい＆シリーズで同じ作家さんだから安心感がある。唐突な場面はこびもあるけど、それが苦じゃなく読めるのは作家さんの技量だと思った。

現代の王室ロマンスとしては、こういう感じの方がリアリティがある気がする。夢いっぱいの甘々なロイヤルロマンスが好きな人はガッカリするかも。ミニシリーズの第１作目。タイトルのような暴君には見えなかったけどなぁ。

まさに王子様という感じのままニコのどうしてもヒロインが欲しい気持ちがきゅんときました。、

義務と責任、それを自覚させ、弱気になる時に支え勇気を与える、この上ないパートナーを得たニコール、エラと幸せになりますように。次は第二王子、気になる。

良かったです。設定の割に、地に足がついたヒロイン、といった感じです。ヒロインの常識、非常識に共感できました。この作者さんの絵も、良かったです。

このシリーズのなかでは一番ヒロインに寄り添っているヒーローなのではないかと感じました。多少特権に守られた狡さを感じましたがヒロインよくぞ言った。

このヒロインの情緒が安定していなくって残念でした。

熱中症で危険な状況を救われ、大切に守られ、麗しいヒーローにうっとりしていたヒロインでしたが、王族と知ったとたんに、弄ばれた！怒る権利がある！と非常に傲慢な女に急変。がっかりな感じでした。