レビュー一覧

こういう時代のお話し好きです！次巻も気になります！

江戸調でも江戸風でもなく江戸。粋でいなせで純情で真心のある、そんなお話でした。百の陰間時代は心が痛くなる描写も、まだ幼さの残る少年の身の上に起こる陰間になる為の仕込みや客を取るという事、史実に忠実なだけに辛い。陰間上がりの百は卍と暮らし始め、その日常はほのぼのとしてほっこりします。乱れ髪一筋にも艶っぽさがあり色香漂う卍は百がいないと生きてはいけぬと言い、陰間時代に嫉妬したりと可愛い兄さんです。続きものですがこの一巻でも充分に楽しめる作品だと思います。ガッツリ江戸なのでそういうテイストが苦手な方は合わないかも。これスルメ本なんですよ、重ねて読む事でジワッと沁みて大切なものになる、そんな作品です。

続編でも何っっにも衰えちゃいない、拝みたくなるBLです。前巻よりドラマ性増して、まさに時代劇っぽい(ので合わない方も多いかも)。そして火消しの色気の凄さはどうしたもんか…。前巻で予告のあった二人のなれそめのお話ではなくて、卍という人を作り上げた過去編でした。年長者が年少者を抱くのが常だった当時の男色文化に身を置いていた卍の過去ですので注意。心身ともに大きくなった百の強さを見ました。まだ続くようですので、なれそめはまた今後読めるのかな。蛇足でも何でももう一度醒兄ちゃんが見たいのですわたし…。

絵も綺麗だし、世界観もしっかりしています。ただ！私とは合わない！あくまで個人的な感想ですが、まるでフランス映画を観ているときに感じる感覚のズレのような。好きな方は好きだと思います！

「百と卍」発売前に試し読みではじめて紗久楽さわ先生を知り、Rentaで配信されるのを楽しみに待っていました！表紙を見ても分かるように、とにかく絵が綺麗です。人物はもちろん、背景や小物なども丁寧に描かれています。陰間上がりの百樹と、それを拾った元火消しの万次。とにかく甘々ラブラブです。エロも多めですが、不思議といやらしくありません。百のお尻や太ももがムチムチでかわいいです。笑百の陰間時代から、万次に拾われるまでのお話もあり、切ないけれど、大好きな万次と明るく生きる百がとても愛らしいです。単行本発売時に、「言葉が分かりにくい」という感想をもらったと紗久楽先生が何かでおっしゃっていましたが、そんなことはなく、江戸時代独特な言葉にはきちんと枠外に解説が付いており、分かりやすかったです。とにかく百がかわいいので、おすすめです！

初めて読む作家さんです。すごく絵がお上手！BLの枠を越えて、人情溢れる物語をお描きになれる方とお見受けしました。受けの百ちゃんが、健気で可愛くて、攻めの卍がべた褒れ溺愛なのもわかる！ お話自体は、陰間時代の百樹が痛々しいけど、年季明け放り出されてすぐに卍に拾われてからの生活はゆったりのんびり幸せそうで、読んでいてこちらもほっこり幸せになれます。百を陰間に仕込んだ実の兄が、また良い男でした。またいつか出てくるのかな？続きがあるようですので、楽しみにしてます。

話題の作品でどのサイトでも評価が高かったので期待して読みましたが、私にはハマりませんでした。切ない話が得意じゃないので読み終えてシュンとなりました。あと、時代ものも普段手を出さないので、江戸口調？な台詞が読みにくくすんなり頭に入ってこなかったです。読み返したら感想が違ってくるかな、と思いましたが読み返してないですね…。イラストは良かったです。受けの体のラインとかエロいです。あと、時代背景をよく調べて作られた作品なのでしょう。いろいろと勉強になりました。時代物が好きな方はたまらないでしょうね。

評価下げてごめんなさい！サンプルでは絵の感じすら分からず、思わずレンタルしましたが、最後まで読めず終わりました。絵は表紙のまんまな感じで、すごく時代描写が上手だと思いました。話はすごくショートで進んでく感じ。私が読んだところまでだと日常を描いてる感じかな。絵も話もエロも私には合いませんでしたー。

まさに江戸時代の「粋」が百と卍の二人を通して描かれています。常に言葉にして伝えることが求められる今の時代にはない、一つ一つの所作や言葉を互いに丁寧に受けとめ合いながら、一所懸命に思い、生きている。四季の変化とともに思いを深めていく様は、うつくしい大和の国そのものです。また、丁寧かつ愛にあふれる作者さんの時代考証が支える世界観は奥行きが深く、百と卍の二人のことだけでなく、江戸時代に生きる人々の息遣いが耳元に聞こえ来るようで、繰り返し読み返してしまいます。

リバ地雷の方、要注意。二巻で攻めが元同僚に抱かれる描写が出てきます。受けと出会う以前の事ですが…。作中で攻め自身が「自分の性的嗜好はあくまでタチ(＝好きな男を抱きたい)である」と明言しているにもかかわらず、なぜ受ける描写を入れてしまったのか意味不明です。作者がリバ好きなのか、BL界隈で攻めのメス堕ち()等が流行ってるからなのか知りませんが、設定ブレブレで萎えます。一巻の卍百の相思相愛っぷりがとても良かったので、二巻で悪い意味で裏切られました。二巻では受けの陰も薄いし…。一巻だけだったら★5だと思えたのに心底がっかりです。