レビュー一覧

ペーパーで読ませてもらいました。いろんな人生があるようにいろんな葬儀屋さんがあってもいいと思うけど中々やっている所は少ないですよね。主人公の様に家族や亡くなった人に寄り添ってくれる葬儀屋さんが泣けてきます。自分もこんな所で最後を迎えれたら幸せだろうな。

亡くなった人の心を大切にしつつ残された人に寄り添おうとする葬儀社のお話で、気持ちが温かくなりました。

理想的な葬儀とそれを見送る人達でした。どろどろが一切発生しないなんて、凄いなぁと。

今の時代、『先祖代々の墓』に入り、お彼岸や命日に縁者が集まり故人を偲ぶ ー という方はどの位居られるのでしょうか。少子化によって永代に祀られる可能性は期待できそうにない。六文銭のみならず、死んでもまだお金の心配しなくてはならないなんて、どんな地獄が待っている事やら。。この作品の中にはそうした状況におかれた人達が『主役』です。どの位費用がかかるのか、檀家でない場合は?孤独死してしまった時はどうなるのか、作品に並行して詳しく書かれていて大変勉強になりました。『終活』なんて言葉がよく聞くのが珍しくない事を深く考えさせられています。