レビュー一覧

両親から否定されて育ったヒロインは自分に自信がありません。ヒーローと結婚するも周りの悪意に負けてばかりで二人の関係には溝が。ヒーローも周りの悪意によりヒロインを誤解し二人の結婚は壊れてしまいます。ヒーローから離れ、流産したと思っていた彼の子供を秘かに産み育てていまヒロインの元へ離婚を求めてヒーローが会いにやってくる所から話が始まります。拗れているヒロインとヒーローがお互いの存在に抗えず関係を持ってしまう所がダメな方はダメかも。ヒロインとヒーローの間に残る「思いがけない秘密」がいつまでも壁となって残り二人の仲はいつまでも戻りそうで戻らないので読んでいてちょっとつらくなるかも。

冒頭から、ヒーローは頭が良くて、公正さを大切にする人だと分かります。ヒロインも、きついけれど楽しんで働き、子どもを養い、自立しているので、期待しましたが、残念、バカヒロインだった。若いから仕方ない部分もあったでしょうが、夫の何百万ポンドもの大金を、脅迫する父親に渡し、夫にお金の使い道を尋ねられても隠す。脅迫に盲目的に屈することも愚かなら、多額の人のお金を勝手に使ってしまうことも愚か。そうして別居するはめになった後でも、正直であるために何をすればいいか分かっておらず、マルコに会わないと約束しながら、電話やメールのメッセージのことを報告しない。信頼とはどうやって得るものか、分かっていない。リン・グレアムのヒロインは、ちょくちょくこういう、賢い人ならしないことをします。若いから仕方ないでしょうが、読者にとって魅力的ではないのではないでしょうか。