レビュー一覧

とてもいいお話でした！最初は契約上の夫婦だったのに、しだいにお互いの人柄に惹かれて行く過程が丁寧に描かれていました。ヒロインとヒーローがかわいい性格で、とても優しい温かい物語でした。

育ちがいいというのはこういう感じかなと思わせるような、ほのぼの感でした。時代背景もきちんと描かれていて、さすがです。読んで気持ちよく終わりたい方にオススメです。「公爵の借金15万ポンド」…1890年頃で1ポンド2.5～3万円位と仮定すると…約40億円。地代を受け取らないと年収0で莫大な支出のみ。「邸が抵当に」…現代でもお城は売り出しされていますが、この範囲でおさまるかと。「貴賤婚」…友愛結婚がされつつありながらもまだ厳しい時代。ペニーの苦労は如何ばかりか…。なんてことをついつい読後に調べてしまいました。色々と楽しめて勉強になりました。

皆様が☆５つ着ける理由が分かった～❗四角四面な女と放蕩息子の歩み寄りの物語は、もうね、さんざん見たよ。で、そんなかな？とたかくくってたら違うね。あのヒーローの愛の告白はオペラのアリアのようでした。じいの説教もオペラの端役のバリトンソロのような重厚な存在感。最後がハッピーエンドなのが、オペラと違うところ。でも、格調と優雅と知性、少しの笑いを絶妙に表現できるのはさすがちさみりほ先生。良いよ。

さちみりほ先生の作品はいくつも読みましたが、こちらは「疎遠の妻～」と並ぶ名作です。時代背景の漂う美しい絵に、時折ギャグも交えながらの、ハッピーエンド…先生の絵でなければ完成しない作品だと思います。何度でも読みたい作品です。見た目の美しさだけが女性ではない、そんな作品が多い印象がありますが、一途な心が一番美しいという結論が心癒されます。

さちみ先生の作品はどれも好きですが、これはすごーーく楽しかったです。契約結婚が本物へ…というよくある話ながら、出会いから結婚までが面白すぎるし(物件って 笑)、ヒロインがパーティを準備する苦労とか、貴族的なヒーローの押しの弱さとか、いちいち読ませます。さらに最後の爺やの気の利いたセリフ。大好きです！

行きがかり上やむをえず、二人とも無茶な行動に走りますが、どっちも大変誠実なカップルと言えるのでは。身も蓋もない展開が、さちみさんらしいユーモアも随所にはさみながら、ずるいところのない二人のこころの動きで、だんだんとロマンチックに盛り上がり、ほっとする幸せなしめくくりで満足です。

なんて行動力のある「内気な乙女」、が主人公に対する第一印象でした。ストーリーは少し急かな、と思うところもありますが、読み終えた時にほのぼの(？)しました。強烈なキャラ(クラリッサ)も好きですが、個人的にはじいが推しです(笑)

今、読み終わりました。いやあ、とっても気持ちの良いお話です。皆さんが星５つを付けていらっしゃるのも納得です。絵も丁寧で、特にドレスの造りなど細部まで描き込まれていて、それを眺めているだけでも楽しかったです。ヒーローがヒロインを擁護する為に放った言葉がカッコ良すぎ！パチパチ！原作も読んでみたくなりました。

みなさんのレビューを読んでいたので泣くことはないだろうと思っていたのに泣きました…ヒロインとヒーローの穏やかさも良いのですが、脇役もみんな味があって良いです。ヒロインのじいに兄、意地悪なライバルの夫、ヒーローの弟、それぞれまた別の作品で出て来てくれないかなぁというくらい。すごい波乱がある訳じゃないんですが、良い話でした。

とっても可愛らしくキュンとくる話でした。コミカルなところも嫌味がなく楽しめます。お互いが思い合っていく過程が丁寧に表現されているのでとても共感できて切なくなります。ヒロインが得意分野を活かして舞踏会の段取りする場面や、自分らしさを受け入れてくれる相手に出会えたことが、本当に良かったねぇと心温まります。