レビュー一覧

切なくて、とても美しいお話でした。人工的に科学者として「生みだされた」シロウと、シロウを愛し慈しんだメインブレイン�鷆Ｃ�鷆・白光蝶達の融合体であるヒューマノイド「クロエ」の純愛ストーリーでした。地球上に残された『二人』が少しずつわかりあい、寄り添っていくなかで愛し合い、自然に体を繋げ、次の世界に夢を託し、明るい未来が来ることを信じながら最期の日を迎える。その二人の会話や表情や在り様（ありよう）の移り変わりに、すごく心を奪われました。長い輪廻の中で、いつの間にか運命的に巡りあった「新しい生命」が「新しい世界」を作っていく、そんなラストもすごくよかった。「ボーイズラブ」というよりも「ヒューマンラブ」と表現する方がしっくり来るような、エロティックな描写がなくても充分入り込める感じです。ややSF的な設定や世界観等から『好き好き』が別れるかもしれませんが、私の中では折に触れて読み返しながら、大切にしたい、そんな作品でした。借りてよかったです。

群青に染まるが大好きで何回も読んでて作家買い。うーむ。群青の一途な感じや雰囲気が大好きだったので残念。酷評もしたくはないのですが、書きたい設定が深すぎて設定の説明だけで一冊終わりました。本来一話で済ませて、その後ストーリーが展開すべきところだったのに、ただただ延々と、設定だけをずーっと読まされました。だから最終話も、なにがなんだか。最終話に持ってくために、なにかストーリー展開していくべきだったのでは。絵は大好きで、新作楽しみにしていたので残念すぎました。作家さんが好きだからの３です。

エロさはなく、登場人物も少なく静かに話が進みます。最後はドキドキしましたが、二人が幸せで本当に良かったです。映画を見るように、穏やかな気持ちで是非とも読んで頂きたい作品でした。

作者買いです。ちょっと難解な設定のお話です。世界観とかも背景もよく読まないと理解しにくいです。伝えたいコトはわかりますが。

元々蝶が苦手なので、ちょっと避けて通っていました（笑）鱗粉が苦手で。蛾も蝶も実際ダメなんです。だから大量の蝶が出てくるのが例え紙面でもどうなんだろう…自分の中に受け入れることが出来るのだろうか…と思いながらサンプルを読んで、壮大なストーリーだな…と思って意を決して（笑）購読することにしました。レビューを見て、かなりシリアスな話なのは分かっていたのですが、奧が深く素晴らしい作品でした。あとがきにもありましたが、ジャンルを超えた「ワルツ」なんだなと思うと、感慨深い作品ですね。ジャンルは違うけど「超人ロック」や「那由多」「ダークグリーン」を思い出しました（笑）最後の家族の話は、シロウとクロエが生まれ変わった別の星での話…と解釈していいのか???　とちょっと戸惑っていますが、あれはあれで幸せなのでよしとします。

初めての作家さんですが、内容紹介で気になり、レビューにあった懐かしい当時ドはまりした作品のタイトルを見て購入。恋愛よりもさらに奥、とても深い愛情のお話しでした。途中、その深い愛情に思わず泣いてしまいましたし、設定も面白いですし、読んで良かったと思います。ただ、面白いだけに物足りなく残念。奥深い世界観のなか、小さくまとまって終わってしまってなんだかもったいないです。

ためし読み直後くらいのテンションがあまり好みじゃなく、しくったかと思ったけど…面白かったです！もっと長く読みたいなー！ちょっと物足りない感じがしたので☆マイナスしました。けっして終わりが悪いわけではありません。

後書きにある、同性同士であっても、別の生命体でもこれが愛だと確信できる関係。孤独な科学者に寄り添う異種の想い…美しくて泣いた。

「群青に染まる」が大好きでしが、他の作品は読んでませんでした。今回の作品はSFチックなファンタジー。あまり読まないカテゴリーでしたが、ファンタジーらしく、広大で美しく深い深い愛のお話しでした。書き下ろしで2人の名前が漢字表記になっており、そこで又きゅんとしてしまいました。暗くなりそうなラストも書き下ろしでハッピーエンドに…。7チケでもいいんですが、もう少しページ数が欲しかったので☆4っに。

甘く切ないファンタジーで、BL要素は少な目。物語としては、面白いけどBLとしては、んー…。