レビュー一覧

ヒーロー、ヒロインともに本音を伝えないというか伝えられないのはHQだからでしょうね。そういうことでは王道なのかな。頑張り屋のヒロインには幸せになって欲しいなと思いました。

悪い人がもっとこてんぱんにやられてほしかった。ヒーローの元婚約者でヒロインの友達とかヒロインの義姉夫婦とか。ストーリーはよかったし絵もキレイなんだけど、ヒロインの表情が乏しかったのが残念です。漫画なので画力で魅せてほしかった。

本当はヒーローに惹かれていたのに、結婚したのは別の男性。ヒーローは諦めずにヒロインゲットのため接近しますが、その手段は、、HQによくある借金精算のための結婚。手段はまずくてもヒーローはヒロインをどうしても手に入れたいのでした。邪魔をする女性もでてきますが、互いの気持ちが一つになりハッピーエンド。楽しめる作品です。

全編を通して、切なさ満載です。サンプルを見れば分かるので書きますが、“切なさ” の原因はヒロイン親友の彼女です。HQにはヒールがしばしば登場しますが、その中でもかなりな根っからの “性悪” 女性です。この彼女が、混ぜることまぜること。ヒーロー、ヒロインともに彼女の正体に気づいていても、それでも進展しない二人の関係。エピローグの場面で、こんなに “ほっと” したのは、初めてかも、のお話でした。作者さまの “腕力” のおかげですね。

絵柄としては特に好きではないのに、演出や見せ方が滅法上手くて、借りると絶対満足するのが幸田さん作品です。今回も、暗めでセクシーな拗れた大人のロマンスが、魅力的に表現されていました。ヒーローもヒロインも、実は似たような境遇を経験していて、恐らくは本能的に強く惹かれ合います。しかし、ヒロインに横恋慕（と断言してしまいます）するボンボンや、打算的で性格の悪い（こちらも断言）「友人」女性などが割って入って、奥床しい二人は互いを意識することさえ罪深く思うようになってしまう、そんな物語です。夫のボンボンが浮気の果てに死去し、再び出会うヒロインに、経済援助を餌に結婚を迫るヒーロー。身体だけって、そんなの言わずに素直になっとけよ！とヤキモキする読者。とにかく焦れったい中で、ヒロインの息子の素直さや、屋敷の使用人達の温かな眼差しが救いです。最後に、どうしてヒロインがあんなに屋敷に固執したのかが明らかになり、全て納得。最後には幸せそうな光景をちゃんと入れてくれるのも、この作者さんの良い所です。色々と疑問に思う点もありますが（特にヒーロー、何で一時でもアレと婚約したの？）、丸く収まってホッと出来ました。

他の方の書かれてる通り、実は両思いだったヒーローとヒロインが誤解を乗り越えて幸せになるお話…。私も、なんでヒーローはヒロイン友達と婚約したのか？と思ってましたが、すこし深読みしてみました。ヒーローは、幼なじみのヒロイン友達にアタックされて、良い気分になってしまったのではないかな。オレって惚れらるオトコ！って。そしてライバルがいなくなってヒロインが取られてしまって、初めて後悔したと。ヒロインもおそらく、ヒーローが友達と婚約したことで自分の気持ちに気がついた…。でも引き返せないのが人生ってもので、大抵の場合は後悔を抱えて生きていくんですよね。　ヒーローも、ヒロイン元夫が亡くならなければ、死ぬまで悶々としていたのでしょう！

何も言わずにヒロインを見つめるヒーローの表情が、切なかったです。ヒロインを敵視するライバルが、分かりやすすぎる程悪女なのに、どうしてヒーローは最初から彼女を拒絶しなかったのか理解できませんでした。ヒロインの夫はヒロインを愛していたから結婚を急いだはずなのになぜ冷たい態度をとるようになったのかもよく分かりませんでした。夫視点で何があったのかも見てみたかったです。

好きな女をいじめるヒーローのはずですが、絵がとっても繊細で、いじめるよりも後悔しているのがよく解る繊細ヒーローです。ヒロインのほうがよほど強い。最後までグチグチ言ってるような印象のヒーローが、最期に頑張ってヒロインを守る！　と決意・・・なんだか子供の決意表明のような、と思ってしまうのは、やっぱりヒーローが繊細さを失わないからなしら？

つらい思いをしたヒロイン。愛を貫いたヒーロー。

元旦那と新旦那につきまとう女の人が怖すぎる