レビュー一覧

面白かったです！WEB小説の間で流行っているのか、転生もの、乙女ゲームの悪役に…というのをよく目にし、これもその一つかなと警戒していました(当たり外れが大きく別れるので)。チケットも9枚と多く思いきりが必要でしたが試し読み分がどうしても気になり購入。これに関しては正解だったかなと思っています。転生前の知識や感情が前面に出てくるものはあまり好みませんが、この作品は主人公があまり重視しておらず気にせず読めるくらいでした。それよりは罪人の娘でさらに自身も罪を背負っているというその境遇が強烈です。この巻では主に主人公の幼少期の心の葛藤や周囲との軋轢が描かれ、その軋轢の中でも心の交流があり、これからどうなるのか続きがとても楽しみです。年齢設定に多少の無理があるかなというのと、本当の評価は続編を読んでからにしたいと期待値込めて星4つにしました。しかしやはり高いですね…

タイトルのチープさが内容とミスマッチで、表紙絵も何か微妙で勿体無いです。本編は冒頭の陰鬱な文章通り、主人公が「赦されたい」と努力と忍耐で“領主”の務めを頑張るお話です。主人公が乳児の時から抱えた罪の意識と、2歳から始まった贖罪の日々が痛ましいです。拗らせ過ぎな気もしますが……。前世の記憶は、本来の“悪役令嬢”のフラグを2歳でへし折る動機になり、ちょっとどうかと思うほどの早熟さに影響していますが、「前世の記憶でチート！」みたいな事はありません。前世やゲームの記憶はぼんやりしていて、実際の役に立つよりも思考や感情に紛れ込んで時々思い出す程度です。1巻は壮大な序章で、世界観や登場人物の背景や今後につながる前振りで終わってしまったので、グッと来る場面も多く星★5つ付けたいところですが、かなり尻切れトンボなので星★4つです。

骨太なストーリーでリアルな戦闘シーンが多く、面白いですが軽く読みたい方にはお勧めしません。好き嫌いが分かれる作品だと思いました。恋愛とかの甘さは皆無です。人名や国名、地方名が多く、それらをキチンと把握しておかないといけないので、誰だっけ？どこだっけ？となりがちな方にもお勧めしません。完結しているので購入したのですが、3巻の最後の方にはあとこれしかページ無いのにどうやって終わるの？？？？と焦りながら読んだくらいでした。ヒロインが明確に幸せになるエピソードまで読みたかった。第一王子のことも中途半端だし。ここまで世界観を作り上げたのなら、ヒロインがそのままで、乙女ゲームの世界に突入してからの話が読みたいです。

異色の転生モノ…その通りでした。乙女ゲームの世界なのに、主人公の人生が生い立ちから過酷過ぎる。ご都合主義でテンポよく進んで行く話ではなく、とても読みごたえがありました。今はまだ過去、主人公の幼少期の話ですが、成長し乙女ゲームの攻略キャラとどのように関わっていくのか、今後がとても楽しみです。

凄く良かった。ほぼ、お話の展開に前世が関係がない。とても重厚な読み応えのあるお話でした。チートもないし、主人公がひとりの領主として育てられ、生かされる過程が現実的というか…かなり過酷です。主人公が罪の意識を抱えるゆえに孤独と贖罪の意識から逃れられずに日々を送るので、さらに拍車をかけて感じられます。そのなかで少しづつ成長し、周囲に認められ、心を許していい人を見つけ、居場所を作っていくのですが……タイトルが軽い雰囲気なので、中身と凄くギャップがあって損してる気がします。

3巻読みました。土地の名前と人物の名前が多いですが、幼きエリザの葛藤や諦めがとてもよく描かれていると思います。学園生活の始まり？と思いきや、幼少期にさかのぼり、そして現在にいたるまでの経緯になります。できれば4巻も出て今のエリザをもっと読みたかったと思いました。

転生ものはかなり読んだけど、独特で今までの転生ものとは逸脱している気がします。血生臭く、そして主人公の葛藤がよく描写されています。

いやもう壮絶だけど次が気になる。途中で泣く、これ本当に乙女ゲーム下敷きですか？早く次巻！

エリザとラトカの邂逅、そしてカミルとの再会…。二巻はエリザが自分とだけでなく、他者とも向き合い成長していきます。その姿は本当に感動できますよ！早く三巻も読みたいですね。恋愛要素はそんなにないです。

最近、転生ものとよく目にして、それも乙ゲー悪役？と、読むのを躊躇しましたが、そういった設定がなくても、ドラマとして面白い作品でした。