レビュー一覧

短編集、ということなので敬遠していましたが、そろそろ木原作品も読み尽くしてきた感があり、思い切って購入しました。素晴らしかった！短編集というよりも群像劇です。プロローグ部分の、登場人物たちの滑らかな視点の切り替えにゾクゾクしつつ、ダークな雰囲気に包まれて、不思議な薬を手に入れた４人の人物たちのミステリアスなショーの幕開けです！短編同士は美しく複雑にリンクしていて、全ての短編が大きなひとつの物語のパーツとなって輝きます。人間の醜さ、愚かさ、後悔と慟哭、どの短編も心抉られる展開で、結末に「ああっ！木原先生・・・！」と胸をかきむしりたくなります。木原作品は安易じゃない！辛く厳しい現実を突きつけられるこの苦しみ・・・！相変わらず読者にどSかましてくれます！木原ファンはマゾじゃないとやってられませんよねっ！短編集だから、と二の足踏まれてる方がみえたら声を大にして言いたい！これは買いです！9チケ以上の価値があります！オススメ！

作者様買いです。評価とか感想を読んで重いストーリーかもと思い、元気な時に読もうと後回しにしていましたが、ファンタジーは好きだし、ケモミミ大好きだし！ずっと気になっていたので読んでみたら、もう良かった！切ないのもあり、辛い事もありなのですが、それぞれの短編が絡み合っていて広がりがあり、「おわりの章」で続きが書かれているのでがっつり読めます。「はじまりの章」だけだと、えっこれで終わり続きが気になるんだけど〜と、もやもやするのですが「おわりの章」で秘密や幸せがつづられています。なので、「はじまりの章」だけで切なさに打ちのめされて読むのをやめないで欲しいです！

感動で暫く放心状態になりました！すごい木原先生！痛々しい作品はなれてるけど、こんなケモミミジャンルで痛くて、感動して涙涙って反則だと思う！自分は2話が好きでした。木原先生の作品によく登場する、我が儘、自分勝手、でも受けが死ぬほど好きでたまらない甘えたい男。可愛いなあと思ってしまいます。私もかなり歪んできてるでしょうか｡

人間性とは？本当になんだろう。探究心もある意味無くては困るけれど、いつ強欲に入れ替わっちゃうんだろうー悲しくなっちゃう。集められた四人が願いが叶う薬を二粒ずつ手にしたことで復讐劇が始まります。其々の悲哀物語がリンクされながら３話までが「はじまりの章」です。