レビュー一覧

ライトなBLの格好をした、結構シリアスな作品です。「タケル×トモヤ」は悪役が取って付けたような小者ですが、二人のすれ違いが切なくて胸に迫るものがあります。"初めて"にこだわる気持ちが痛々しく描かれています。「ウツセ×ハタ」ではウツセの彼女でありハタの幼馴染＆親友であるソラという少女がキーパーソンになっています。女の子が出てくる話（それも攻めの彼女として）としては綺麗なものです。ソラの勘違いや認識の違いがかわいらしくて笑いを誘うので、嫌われるタイプの女の子ではないと思います。が、彼女やウツセの心理が私には理解できませんでした。話に無理があるような気もしたので★-1。――それでも、親友と恋のあいだで揺れ動く様は胸にずきずき来ました。最後はライトにまとめているので読後感は悪くありません。

さがのひをさんは可愛らしい絵柄とは対照的に、けっこう濃厚なシリアスをストーリーの本筋に置かれる作家さんで、王道寄りのBL漫画を描かれる方だなあと個人的には思っています。依存体質のキャラが多いのもこの作家さんの特徴ですが、シリアス漫画にはよくありがちな”不幸に酔いしれる”感は無いです。本作はレイプ・イジメ（そこまで陰湿ではない）が絡んでくるんですが、ラストに向けてのストーリー展開がやや雑で、感情移入するにはちょっと物足りなかったです。決して面白くないというわけではありませんが、好きな作家さんなだけに期待していたこともあって、★三つにしました。個人的には別作品の「あなたは私の希望の星」をおすすめします。

【同級生×同級生】で、王道な感じですがそこまで辿り着くまでが長く重いです。一冊まるごと使ったジックリ系。出だしはライトな感じですが、ある事件を境にシリアス展開に。よくある話みたいに「スパッと問題解決！」にはならず、読んでいて苦しくもどかしかったです。お互いが好意を持っている？と探り合う同級生・その友人・その彼女・彼女の親友(ゲイ)…と、主要人物も多くそれぞれの視点や心理描写があるので、少々混乱。サラリとした作品が好きな方はゴチャッとした印象を受けるかも…。個人的には読みごたえがあって良かったです。後日譚はほんわかしてて、どこかでスピンオフ作品見たいな〜と思わせる内容でした。ちなみに前述の通り、ＢＬには珍しく？結構重要な役割で♀が出てきます。♀が出ると冷める方にはおすすめできませんが、いい子でしたよ…(涙声)

この作者さんの絵が大好きです。可愛い！ウツセとハタのその後がめちゃ気になります！

レイプという「小道具」がなければ、遠からずくっついてバカップルになっていたであろう2人なので、前半のシリアスな展開に比べると、ラストは絵柄そのまんまの軽さ丸出しなので、好みはハッキリ分かれそう。個人的には、レイプを単に話の展開要素として扱うのが好きではないのと、アッサリそれを乗り超えてしまう軽さが好きではないので、そのあたりマイナス。

なんか久しぶりにキュンとなりました！なんかふたしかな僕たちは、という題名がぴったりな内容で登場人物がみんなとっても素敵でしたー(^^)お勧めです！

表紙のとおりちょっとシリアスだったりだけど、ほんわかしたりちょっとエロかったり、なんかぎゅっと詰め込んだかんじの作品です！

久々に読みながら号泣。高校生ならではの純粋な気持ち達が全編にあふれた作品でした。男子４人と女子１人、みんなひたむきで一生懸命で相手（友達や愛しい人）を想いやる気持ちにあふれている。テーマは重いけど、読後、忘れていた何かを思い出させてくれたような、心が洗われたような気分になりました。

なんだかすっきりとてもよかった！ウツセ君いたら惚れるな~。シリアスとギャグ調のところがうまく使い分かれていて面白かった！希望のひかりもすきヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ

こんなにきゅんきゅんして終始ニヤついたＢＬは久しぶりでした！主人公たちもよかったのですが、脇役のウツセ×ハタも最高に萌えました！