レビュー一覧

重厚な作品です。人間が生き抜くということの厳しさと重さ、そして朝鮮半島の人々が乗り越えてきたことの重さを改めて思います。人間の一生は短く、儚くもありますが、美しさや真実、崇高な理念を追うことがどれほど力になるのかを思います。素晴らしいひとりの人間の物語を誠実に描いた作品です。

バイオリンをしているので興味深く読めましたけど。

　＜実話と知って、ビックリ＞　主人公の　陳 昌鉉さん、実在の人だったんですね！ネットで調べてみると、様々な逸話や本人の写真とか出てきてのは驚きでした。　作者の少し昔風の画風も、この作品には良くあっているかと。　戦中、戦後の辛く息苦しくも、ちょっと“純”な時代の再現がみごとです。　文学的表現をすれば、「自然主義・漫画」とも言うべきでしょうか。日本史の教科書代わりに若い人に読んでもらいたい作品です。

これは一言で言い表せないお話です。戦争、貧困、母の愛。

10巻ほぼ一気読みでした。演奏する側の成長物語と思いきや、バイオリンを作る側の波乱に満ちた半生記でした。雷に打たれたようにバイオリン製作に打ち込む主人公にぐいぐい惹かれていきました。この時代にこのようなクリエイティブな生き方が出来る出来た事に驚きと爽やかな感動を覚えます。物語も終盤を迎えようとした巻で幼少時代の友達とドラマチックな再会も素敵。昭和の中期～の世相も克明に記されてて歴史としても十分楽しめます。幼なじみの初期の蛮行が再会以降、やや“思い出補正"掛かっているのはご愛敬。最終巻でひたむきさと慈愛に満ちた主人公の温かい言葉でしめ括られているのも胸を打たれます。読み終えて良かった。爽やかな風が心にびゅうびゅう吹いています

全巻一気読みしてしまいました。感動してところどころ涙ぐみながら読みました。

素晴らしい！ストーリーも絵も重厚で、物語に入り込みます。お母さんの愛がとても素敵です。一巻しかよんでないけど、今後の展開がたのしみです。

山本先生の作品はどの作品も名作だと思います。勉強になるし、読んでよかったなあとさわやかな気持ちになります。