レビュー一覧

作家さん買いです。恋愛面ではお互いに最初から想いあっているので、そこは安心できました。身分差という問題が横たわっていますが、二人の心情も書かれているので、飲み込みやすいです。残念なのは、ページ数の問題からか、中盤以降の展開が早すぎることでした。伏線も回収出来ていますし、恋愛模様だけでなく権力問題という事案も勃発しますが、あっさり解決しており、起伏に乏しいと感じました。前作の「冷酷皇帝と偽りの花嫁」の方が、よりページ数も少ないのに内容的には濃い印象です。身分差問題か、権力問題か、どちらかに絞った方が、読後のぼんやり感がなくて良かったと思います。

国王と薬師の恋。良かったです。出会いのシーンもそこからの話の展開も無理無く進み、どうなるのかハラハラしながら読みました。この作家の前の作品も好きで何度か読み直していますが、このストーリーも好きです。ヒロインのソリがオドオドした姫じゃなく、好感持てました。国王も、何でも出来ちゃいます凄い奴ですって訳じゃないですがとても良いです。恋する気持ちが切なかったです。

うーんうーん、なんとなく先々のストーリーが垣間見えてしまう。もう少しひねりが欲しかった。

セヴェリは二日酔いで食堂に行き、ソリの薬草茶とヘルカに大満足！彼が国王になり、ソリを国王専属の薬草師として城に祖父ごと呼び寄せてしまう！セヴェリの周りの役人達は私腹を肥やす悪人ばかり。彼はムスカの砦で隣国が攻め混みそうと言うので視察に行き！行き違いは恐ろしい！弟のニクラスはセヴェリの身代わりで死に、母のアミカは全てを告白して…ハッピーエンドが良いですね！銀の犬も良い(笑)ソリは良いお妃様になりますね！

なんだか、展開が強引すぎるような気がします。ヒーローも何でヒロインが好きになったのか、理由が薄い気がするし、ドキドキが少なかったです。

短いページ数で纏まっていて面白いでした。身分差をどう乗り越えるのかな〜と、楽しみに読みました。