レビュー一覧

狼の群れのボスが　賢くて　愛情深くて　かっこいい！伴侶と仲間想いの強さに尊敬します。動物の中にある　尊い品格に感動します。文学で気になりつつも読んだことがなかったのでこの機会に読んでみましたが正解でした。人間と対立する害獣ですが　狼の応援にまわってみてました。ラストは　切なくも強い生き方に心が洗われジーーーンと余韻が残ります。狼ボス　かっこいい×100！　←これが読み終えた　一番の感想です。ぜひ　おすすめします。

人間は時に非常に残酷で罪深いと改めて感じます。 恐らく、登場する動物があまりにも生き生きと、人間と同じかそれ以上の知恵を持ち、仲間を思う能力を持ち、傷を受けながらも必死にただ生きようとする姿に心をうたれずにはいられない程に、真摯に描かれているせいでしょう。素晴らしかったです。子供に読んでほしいですね。きっと命の尊さを学んでくれるのではないでしょうか。もちろん大人にもおすすめです。

このお話は有名なこともあって知っていましたが白鯨を思い出しました。

私個人の感想として、小学生の頃に文章だけで読んだ「シートン動物記」よりも取っ付きにくいと思いました。漫画なのに文章量が多くて、長方形のコマばかり延々と並んで変化が少なく、その中にふきだしと人物がぎゅう詰めで、読んでいて疲れます。元々、「シートン動物記」が好きではなかった（読後感の良くない話しか印象にない）し、特に「狼王ロボ」は理不尽さ、やりきれなさを強く感じて苦手だったので、その点を割り引いて考えるべきとは思います。でも、これだったら文章で読むほうが余程ましだと思いました。シートン本人に興味のある人には良い漫画かもしれません。

狼王ロボの物語は知っていましたが、ここまで詳しく描かれている作品は初めてでした。シートンの画家としての来歴や自然に対するスタンスなど、知らないことがたくさんありました。また、ロボとシートンの格闘、牧童たちのあいだでいかにロボが伝説的な存在だったか、ひとつの罠を仕掛けるのがいかに重労働だったか…ほかの子供向けの読み物などではわからなかったことも細かく描写されていて、非常に読み応えがありました。2巻以降も是非読んでみようと思っています。

星５つじゃ足りない。漫画ならではの一こまに込められた世界を堪能できます。漫画ってすごいですね。谷口ジロー先生のような職人芸を拝見すると本当にそう思います。感動です。物語については有名なシートン動物記がベースでそこにシートン自身の視点が描かれます。読者としては「ロボ、負けるな」で登場人物のひとりなら「シートン先生、なんとかして」となります。偏狭な画壇や侵略の国の歴史が背景にありますが、物語ではオオカミ王とシートンの闘い。臨んだ状況を前にどう生きるのかという問いかけのようでそこが胸に来ます。

懐かしいシートン動物記。子供の頃に読んだのとはまた違う感動を覚えました。シートンに勝るとも劣らない谷口氏の描写力に感謝！子どもの頃にめくったページの感触まで思い出しました。