レビュー一覧

元盗賊やり手商人×お育ちいいけど孤独な東洋人ハーフ。19世紀イギリスが舞台。二人は10代の頃出会い、ほのかな恋心をお互い抱いたまま別れ、20代後半にして敵同士として再会します。ストーリーは科学的かつファンタジックな意外性があって、どう展開するのか読めず面白かった。二人の恋愛面以外の伏線も綺麗に回収されているので、途中ハラハラしつつも読後感はすっきり。脇役が濃いのでそちらに少し気を取られ過ぎた感もありつつｗ物語としての完成度が高いばかりではなく、エロにまで斜め上要素があって大満足でした。

なかなか面白かったです。子供の頃に盗賊と人質として出逢ってから十数年後のお話。受の世界に行きたくて盗賊から実業家に成り上がった攻の方の描写ももっと欲しかったかも。人を支配するという植物？を作る怪しい錬金術師という若干ファンタジー要素も含まれます。あみ先生の挿し絵が素敵。

『金の糸』で人を隷属させて意のままに操る。荒唐無稽な設定だけどビクトリア朝あたりの世界観が完璧に紡ぎだされているから嵌るんでしょうね。沙野先生の筆力です。小山田先生の絵との相乗効果で深みを与えてるような感じがします。それでも重くはなく最後までドキドキしながら一気に読んでしまいました。閉塞感のある中で育った割には柔軟で嘘の付けなくて潔いレンのその育ち故に誰かに支配されるのは嫌というプライドの高さと誤解で初恋をこじらせてるカイルが焦れったいのですが問題も二人の思いも終着してよかった。ほんとに面白かったです。

面白かったです。最初は行き違いからお互い憎み合ってましたが最後は思いあって甘々でした。受けは真面目で正義感も強くて素敵でした。

ファンタジーとミステリーとエロスと純愛。色々な要素と愛憎が複雑に絡み合いながらも、揺れ動く2人の気持ちが切くて…出てくる人達の様々な愛の形があり、深くて素敵なお話でした。なんとも言えない世界観をぜひ読んで味わって欲しいです。

評価が高かったのと、スタンプ付きだったので購入してみました。設定が面白かったです。時代背景はややおかしいところもありますが、全体的に上手くまとまっていたと思います。幼少期の受けは悲壮感丸出しでしたが、カイルに出逢った事で少しずつ前向きに成長出来たのかなぁ？と思いたいです。攻めはどんな場所に立っていても自分を失わない強い人でした。そんな二人の挿し絵がマッチしていて良かったです。

流石の高評価！ダークファンタジーな世界観、もどかしい両片思い、スリリングなストーリーと揃っていてとても楽しめました。序盤の子供の受けが頼りないキャラですが、本編では芯の強い青年キャラになっているので好みの人にはたまらないと思います。(庇護欲をそそる子供の受けも個人的に好みだったんですが)

面白い設定と世界観で、こちらを引き込んできます。2人のすれ違いにもハラハラで、最後まで楽しく読めました。

表紙のイラストがセクシーで即購入。禁欲的なビクトリア時代を背景に、家族に見捨てられたレンと執着攻めカイルの再会の物語り。人を支配・隷属させる錬金術もからませて、レンがカイルと愛し愛され、家族の問題が解決されるまでを流麗な文章で描いたストーリーも素敵でした。

両片想い…こういうお話好きです。途中カイルの頭にいろいろされたり、悪者退治とか事件があったので、えー！いつ二人が両想い成立するのー！とページ数見ながらヒヤヒヤしましたが、ギリギリ両想い成立で一安心。お父さんも無事元に戻ってよかったあ。途中の頭に変なの入れられてる時のカイルが受けに優しくてキュンと…アレがなかったら両片想いなのにずっとすれ違いだったかもなので結果的には良かったですね。もう少し両想いなってからのカイルの甘やかしぶりを延々と読みたかったです。レンが今まで可哀想な人生だったからダーリンに溺愛されまくりを見たかった…。