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ヤクザ（受）と相棒の仕手士の 話なのですが、受けがなよなよしてなくて、攻めを食いまくってます（笑）。どっちが食うか食われるかというような面白さがまた、ストーリーをより楽しくしていて、話に引き込まれました。登場人物がとにかく魅力的で素敵した。

受けは淫乱ビッチキャラですが、男らしく、抱かれているというより「俺の尻で抱いてやる」ぐらいの勢いです（笑）男らしい受けが好きなのでとても楽しめました。惜しむらくは、後半の展開がやや駆け足だったこと。また、BLやハーレクインのテンプレートな「受けのピンチに現れる攻め」のタイミングの良さは、どうしてもご都合主義的に感じてしまって、それまでの2人のテンプレに収まらない型破りなところが好きだった身としては、少し残念でした。

受けの「男を食い散らかす」感が大好きです。抱かれる、より抱かれてやるというくらいがしっくり来て、自分のことは自分で決めて納得する方向へ挑むという主人公の強さへ好感度が持てました。攻めとの関係が対等であって、そしてお互い切磋琢磨し、刺激しあっての恋愛関係というところがとても美味しかったです。ただ細かいことを言えば受けの弟さんのキャラがちょっと謎でした。受けがヤクザだったという真実から守られていただけであり馬鹿正直というか、ちょろいというか…弟さんの思考回路が他の登場人物に比べ無知でおめでたい感じだったで変に目立つ存在でした。

2人が仕事をするにつれ仲が深まっていくのが良かった。お互いに仕事や賭け事での緊張感を楽しみながら、お互いを高めていくところが特におもしろいと思った。

作者さん買いです。極道なのにビッチな受けなんですが、抱かれている感は全くありません。強気受けです。そして悪癖です笑！物語はスリリングで展開も最後まで面白かったです。真面目な弟が兄の真の姿を見てしまった後から、意外といい味を出してました！

エロいのはエロいし、中盤までは面白かったけど、中盤から後半にかけてなんだか消化不良なストーリー展開でした。

強気受、好き。しかもヤクザなんて、某漫画を彷彿とさせますね。笑。とは言っても、弟の事を溺愛している受なので、そこでは心が折れたりしますが、終始スタンスは変わらず好感が持てます。策士の攻めもいい感じ。あらすじ読んで気になるようでしたら、お薦めします。

まずは、新渡戸、嫁に欲しい。鬼島が、中原先生の別作品の湯月を彷彿とさせられるのは、(今作品のほうが先に出てますが、自分が読んだ順で)、ビッチとかあっても、やられっぱなしじゃない肝の据わり方が気持ちいい。喰ってやってる感は、もちろん鬼島が迫力なんてもんじゃないですが、飄々としてそうで血の一滴までもものにしたい伏見の懐の深さも堪らない。賭博のところの理解がなかなか困難でしたが、場の高揚感は感じました。弟くんの、ちょっと空気読めなさ感がイラつきますが、真っ直ぐ育ったことに拍手でしょうか。エロが、殴り合いのような主導権の取り合いで楽しいです。

男前ビッチ受けですが、文体が合わなかったのかそこそこあるエロシーンも艶っぽさを感じず、また受けの弟がずっと大事にされてきたとは言え子供っぽいというか空気読まなさすぎて消化不良。しかしながら、受けが本当に性格、行動力共に男前なので文体さえ合えば、と残念です。

頭のいい男達の男前な話はいいですね、萌えます。男っぷりと勝負強さでは、どっちも負けてないのが、たまりません。そしてなんと言っても脇役がいい、新渡戸さんが嫁に欲しいです。だめなら長浜になって叱られたい…って、そんな感想ですみません。