レビュー一覧

痛い…痛すぎます。泣けます。時折、攻めにイラつきます。ぐらい受けがツライ…。好きあってるけど私が受けの立場ならいくら好きでも乗り越えられないかも…

下巻アップが待ちきれなくて紙書籍に走りました。だけど電子も買います。何回も読み返すために…！もー日下くんが可哀想で可哀想で大泣きしちゃいます。泣けるBLが読みたかったら迷わずこれを読んで下さい。お菓子の家とか唇に蝶の骨とか騎士に誓いの花とか愛の罠にはまれとかと並ぶ感じで大好きな作品です。

作者さんの初期の作品らしく、もう少し掘り下げたら…と思う場面が幾つかあり、攻めの独りよがり感も強く私も攻めにイラつきました。…が、続きが気になり下巻もついつい読んでしまう作品でした。でも読み返しはないかな…

レビューで期待しすぎたのか、ハードルがかなり高い状態で読んでしまいました。上巻の後半で判明する、受けの事情をしってから、彼の孤独やあきらめをしったうえでやっと受けのいじらしさを、かわいらしく感じることができました。それまでは受けの魅力がわかりずらく、受けにここまでべたぼれな攻めになかなか共感できませんでした。事情をしってからの受けのいじらしさや、攻めへの愛を自覚したデレはかわいらしく下巻は楽しく読むことができました。ただ、大泣きはできなかったな・・・。

出て来る男はみんな狡い（笑）。段々と日下が気の毒なんたけど可愛く見えましたが、満木かちょっと無神経というか不遜すぎる部分ご気になりました。最初の日下の態度もどうかと思いますが、後半は、満木に｢あいつだけでなくあんたも色々謝れ｣と思いました。星の数をどうしようか迷いますが、日下に★4つ。

このもだもだした受けがなんとも可愛いです。攻めに恋愛感情を持ってても認めない。どれだけかかるんだよ！とウズウズしつつ攻めに結果甘えちゃう受けが好きな人におすすめです。

日下と満木、そして家族、しっかり内面まで書かれているので読んでいて心に響きました。大好きな作品です。

かなり前に作者さんのサイトで読んだことがあったのですが、あれから日下がどうなったのか気になって買ってしまいました。この作者さんは淡々と不幸を書けるところが好みです。書き方によっては主人公を悲劇のヒロインに仕立てることもできそうなのに、あまりそうした演出をしないのが余計に憐憫を誘う気がします。何はともあれ、日下が幸せになってて良かった。あとサイトファンとしては、チラッと出てきた奈賀がどうなったのかも気になりました。

BL作品で、女の子と一緒になった方が絶対幸せになれるのに…などと思ったのは初めてです。珠洲ちゃん、素晴らしすぎる。彼女がいなかったら、おそらく途中放棄してました。日下が素直になれなかったとはいえ、攻の傍若無人さ、無神経な自分が正解的な思考は誰でもキレると思います。まぁ、ご飯は作るけど。日下が不器用ながら1歩ずつ前に進んで、思いやってくれる人達が少しずつ増えて行く、そんな優しい未来を見せてくれる野津さんや秀くんの後日談がとても良かったので☆+1。