レビュー一覧

読者の気持ちが置いてけぼり…「主人公が揉め事に感想を言うと、みんなが賛同して主人公を褒めたたえる」というワンパターンな漫画です。主人公の意見は無条件で正義という、どこぞの将軍様も真っ青な結末のオンパレード。揉め事は作者がネット上で拾った書き込みをそのまま使ったようなものばかりですが、ネット上の無名の書き込みのほうがよっぽど心を動かされます。随所からこの作品に対する作者の無気力さが感じられて薄っぺらい作品になっているので、無料で読み放題の書き込みを読んでいたほうが面白いほどなんです。この作品の感想を簡潔にまとめると「ただただ退屈」。せめて何か１つくらい「この部分は良い！」と褒める所があれば良かったのですが、ストーリーは起承転結・盛り上がりも無く退屈で、絵も魅せ場がありません。そしてとにかく描写が下手です。機械的な説明描写も登場人物の感情描写も、全てが下手なので全く作品に入り込めません。特にイライラさせられるのは、説明をしている途中で関係の無い説明を脈絡無く細切れに何度も入れてくるのが不快です。途中から別の事の説明に変わっている部分すらあります。長い説明文のほとんどがそうなので作者の悪い癖なのでしょう。何より、皆が主人公を神のように崇め奉る中で、唯一主人公の仕事のやり方に疑問を抱いている人間「宮田」を登場させたのが完全に失敗です。読者が余計に主人公に感情移入出来なくなる原因だからです。作者は宮田を冷たくて無表情な人間（そして主人公によって優しくて温かい人間に変わっていく）と読者に印象付けたいのですね。でも読者から見れば「朝倉館長（ルールも守らず仕事も出来ない役立たずの上司）」が完全に主人公の言いなりで、上司なのに何をするにも主人公に意見を訪ねてそのまま従うという最悪な人間で、主人公が調子に乗ってルール無視の独裁的な仕事をしているので…それに疑問を抱きリスクを避けるために仕事における本来のルールを取り戻そうとして主人公と対立する宮田は、仕事に対して主人公側よりずっと真面目に取り組んでいるように見えるのです。仕事に対するポリシーがある。むしろこの内容なら無能な上司「朝倉」と迷惑な同僚「ジョーさん」のせいで仕事のとばっちりを受ける主人公「宮田」が、ストレスで無口・無表情になりつつも毎日頑張っている…という方向性のほうが読者の共感を得られたでしょうね。

福岡の地名が出てくるので好き！主婦の私には、色々あった若い頃を過ぎて日常を丁寧に過ごす大切さがしみじみきます

シンプルに読みやすい絵柄です。大人の世知辛さを含みつつ、静かに物語が進んでいきます。大きな山場はないけど、日常ってそうだよね、と思える作品です。

一巻のみの感想です。作者さんの『good job』シリーズが大好きで、全巻もっています。人間関係における「あるある〜！」や「こんな人いるいる〜！」に共感できるし、その問題が解決されることにスカッと爽快感を味わえるのが大好きです。『good job』が仕事の人間関係メインだったので、今回の『ヒビコレ』は「町内のみなさん」バージョンかなとワクワクしたんですが、１巻を読んだ時点では「スカッ」どころか「モヤモヤ」ばっかり残りました。ご近所さんはわりと素直だけど、職場の人たちがネチャネチャしてて不愉快（あからさまな攻撃や陰口をたたかないだけに、余計に）前髪目隠しの宮田さんとか大嫌いなんだけど、主人公の印象に関しては彼と一番共感してしまうのも嫌です。物事が解決したの？どうなの？ってまま、次々と次の展開への布石が転がってくるので忙しかったです。共感とかじゃなく、ただコマを追いかけてるという感じ。いまのところ３巻まで出てますが、ちょっと迷いますね。わざわざモヤモヤしたくないので…。

人の心を描くのが上手な作家さんだなあ、と思います。時々、グサッと胸に突き刺さる時もありますが（笑）こういう社会性があるお話を読むと、痛みを感じることがあります。

切なくなるお話なのかと思ったら、そんなことはなく楽しく読めました。ただちょっとノスタルジックな気分にはなるかな。読んだあとは自分の故郷が今よりちょっと好きになれますよ♪

何もないけど、何かはある、リアルな日常を爽やかに描いた作品。ご近所トラブルなど、ドロドロしそうな問題もサラッと描かれているところが魅力です。

田舎のたいくつな話。ほのぼのと言えば聞こえはいいけど眠くなる展開でした。私には合わなかったです。

ほのぼのヒューマンドラマといった感じでホットします！絵もきれいなので読みやすいです

1巻のみの感想ですが、こんな風に仕事をトラブル以前に防げたらいいなぁと憧れます。