レビュー一覧

久しぶりに水原作品のヤクザものを読みました。裏社会で生きてきた寡黙な男と、ひたむきに学業に勤しむ真面目で純粋な青年のお話。よくある展開もあってハラハラしますが、気分が悪くなるような刺激はありません。全体的には重々しさはさほどになく、でも雰囲気があって水原先生の世界観がやっぱり好きだなと思います。やっぱり寡黙な男の愛情はいいなーー。それにハッピーエンドが一番です。エッチなシーンは濃くないです。

水原作品は大好きなので、すでに単行本で読んでしまいました。一気に読みたくなる作品でした。お薦めします。

非情な世界に生きる男と純真な学生の言葉少ない不器用な恋愛が素敵です。水原作品の中では、痛みは少なくて読みやすいと思います。周りの任侠の人たちの人物像もなかなかしっかりとした世界観で流石おもしろいです。一般小説かと思うくらい重厚で丁寧な世界感で、ドンドン次が見たくなります。ただ、後半があっけなく、もっと見てみたいと思わずにはいられません。

水原作品は大抵満足していたのですが、これはちょっと。。って感じです。４０過ぎのヤクザとボンボンで体の弱い世間知らずの大学生、うまくいくはずない！　ストーリー展開が強引でありえないです。最後はヤクザから足を洗って日雇い労働者になった攻めと大学院のボンボンの受けがいったいどうやって幸せになるのか、受けのボンボンの家は父が地方の政治家、兄が医者ですよ？！これからの方が問題が山積みでこれはハッピーエンドじゃないです。