レビュー一覧

作者買いでしたが！間違えは無いですね。好きです

この作者さんが好きで読みました。……でも、なんだろう？何かが違う、何か納得が行かないんです。ご主人抱き合ってキスしていたのは彼女の気のせいではないし、その日から連絡せず帰って来なかったのは、どんな事情があったにせよ、連絡くらいすべきだし。彼女がいない間に、彼が友達に愚痴っていたのもどうなの？って思うし、彼女の視野が狭かったから、という理由では納得できません。……ちょっと不愉快。珍しいな、好きになれないなんて、この作者さんで。

荻丸先生が描かれるとヒロインは健気ですね。ひたすらふたりの暮らしを守ろうとしますが、ヒーロー何やってるの？です。大学の経済学部を首席で卒業した割りにはアホすぎる。お坊ちゃんだからって理由は世のお坊ちゃんに失礼でしょ。てくらい何にもできない。おかげでヒロインの頑張りが際立ちますが、そもそもそんなに頑張ってもしみったれた暮らしから抜け出せないって。ヒーローお前のせいだよ！親の七光りは嫌だの偉そうに言う前に自分の食い扶持くらい何とかしろよ！と突っ込みながら読みました。ローソンの方が全然良いのに！ヒロイン、ヒーローの何がいいんでしょうね(笑)て事で☆－1にしました。

まずどこに「悪い妻」がいる？です。チャランポランの甘々坊っちゃんのダンナを愛してるけど、置いて遠くに仕事のため行ったから？仕事もせず妻の留守に友人の妹だろうが女性を連れ込み酒盛り　帰り際にサヨナラのキス！２人の間に何かあったと思われてもおかしくない。女性の言い訳がましい電話も気に入らない。寧ろ黙っていた方が良かったのに……。結局、坊っちゃんは妻に捨てられ　倒れた父の後を継ぎ、懸命に働き一端のオトコになります。「上流階級」についてのセリフがあるけれど関係ない。坊っちゃんが真面に働けば良かっただけ！２人は元サヤに収まるが坊っちゃん、あんたがそれだけの地位に就けたのは妻のおかげ、を忘れるな。あの時捨てられなければあんたはずっと甘々坊っちゃんだよ！と厳しく言ってみた。(^◇^;)しかし、ヒロインは健気だわ。

荻丸先生買いです。ヒーローがダメすぎて、上流階級生まれであることと、顔がそこそこいいところ以外は全くいいところがありません。で、終盤のヒーローのセリフに絶句。「上流階級に対する偏見が強すぎる。」のくだり。この人、ヒロインの何を見てきたんだろう？明らかに周囲から辛く当たられてただろうに。ヒロインがいない家で友人の妹と二人きりで高級シャンパンあけるとか、そういう無神経な言動を反省するくだりがあればちょっとはましなのですが。ヒーローは完全無欠のスーパーマンでなければという方には向かないです。

何作か荻丸先生の作品を読みましたが、毎回うまいなと思います。 ヒロイン視点でお話は進みますが、ヒーロー・ヒロインどちらの心情も分かりやすく一方的な感じがしません。 上流階級でお金に苦労したことがない、純真で裏のないヒーローと、孤児でお金にも自分の居場所にも苦労していて、人の言葉の裏をつい考えてしまうヒロインと。 相手を理解しようと努力しながらも、どこか分かり合えない部分があるのは、とてもリアルだなと思いました。 （これだけ生活環境が違うのに、分かり合えたと簡単に言っちゃったら、嘘くさく感じそうです） どちらにも非があり、どちらにも言い分があるのだけど、個人的にはやはりヒロイン側寄りになってしまいますね。 既婚者であるヒーローが、親友の妹とはいえ、独身の女性を部屋に招いてお酒飲むのは、あまりに浅はかすぎる。（そこに恋愛感情がなくても） また、ヒロインに対して「上流階級への偏見が強すぎる」といい、ヒロインもコンプレックスで目が曇っていたと認めるシーンがあるけど、それは少し違うかなーと。 上流階級の方々の、「苦労したことがないからこその、悪意のない見下し・同情」がなかったとは思えないしね。 ただ、それを差し引いても、とても面白かった。後半から出てくるヒロインに思いを寄せる男性が、思いのほかいい人だったので、嫌味なく読めたのも良かったです。

二度目読みましたが、なぜこんなに評価が高いのかやっぱりわかりませんでした。どちらかというと、ヒロインよりもはじめのヒーローの言動に苛々します。出張に行く嫁に、寂しいからと泣きつく。嫁の出張中にやましいことはないとはいえ女を家に招く。寂しいということでも嫁の愚痴を言う。仕事をやめたことを言わない。他人から聞かされる。姑の拒否に心痛めても寄り添わず、自分の価値観を押し付ける。喧嘩しても粘らない。放置する。ダメなところがたくさんありすぎて、嫌いです。

考えすぎの主人公が悪いという流れには納得できない。ヒーローは自分の家族や友人から彼女を守れていないばかりか、自分も他の女と会ってキスしたり隠し事をして彼女を傷つけている（パートナーに相談もせず仕事辞めるなんて！）。人として女性としてナチュラルに見下してるんだと思う。誤解があるなら間を取り持つのがヒーローの役割だったはずなのに、最後まで相手のせいにしていて成長したとは思えない。身分違いの恋がテーマの作品はたくさんありますが、私には合いませんでした。

主人公の感情の起伏に感情移入が出来ませんでした。

さすがでした。いろいろ意見が分かれているようですが、若さゆえ、未熟さゆえ、若くして社会経験も少ないまま結婚するとこういう束縛や甘え、偏見も多少あるものです。義理の母なんて理解しがたいことも多いでしょう。それでもヒロインはヒーローが幸せを願って身を引くのですから、違う意味でスゴイです。しかし、あえて文句をつけるなら、ラスト、あと１０ページを足して欲しかった。駆け足なところが本当に悔しい。私はいいと思いました。オススメしますよ。