レビュー一覧

大人気・浅見光彦シリーズのコミック版。文字ではわかりにくい旅先の景色等が絵で表現され、旅情を感じ取れるのがコミックの良い所。今回の白鳥殺人事件はシリーズの中では社会派物で、現実の事件を元にしたストーリーに光彦の推理が入る。今回はグリコ森永事件を原案としているらしい。いつもの旅情ではなく、犯人の心理やトリックを中心に推理が光る。

もやっとした感じもあるけど、読みやすかったです。

沢音先生の絵はほんわかしていて好きです。光彦がちょっと少年ぽいですけど(笑)安定して読める感じです。

グリコ森永事件を題材に使っていますが、殺人事件が起きています。何が正義なのか、考える、深い物語なのですが……それより気になってならないのは、どうして浅見さんはこの物語のヒロインともくっつかないのか？　という点です（笑）。物語が終わった後で彼女の相談相手にならなかったとは思えないのだけれど（それをいうなら、他の物語でもそうですね）。いいと思うんだけどなー、この子。

絵が綺麗で読みやすかったです。登場人物が多く何度か戻って見直しましたが、内容そのものは難しくなかったです。

グリコ森永事件、名前くらいしか思い出せませんが、ありましたよね！最後に犯人も逮捕されてスッキリ解決して漫画だと読みやすくて良かったです。

推理が複雑に入り組んでいて、何度も前のページに戻って読み返してました。淡々と話が進んでいくのを傍観している感じです。入り込めない。ややこしくて途中でやめました。小説ならもっと描写があるのかもしれないですが、漫画では面白くなかったです。損した。絵はとても綺麗です。

グリコ森永事件をモチーフとして、目と鼻の先で起きた殺人事件の犯人を追い詰める浅見光彦。登場人物の名前を一人一人覚えておかないと迷子になります。手掛かりを隠したりすることなく、ストレートな筋運びで読みやすい。犯人を追って旅に出る部分も面白かった。犯人のジキルとハイド的な二面性が描き足りなかったあたりが残念 ( ´△｀)